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栗原心平さんの間違いない『なすの人気おかず』3選/はさみ焼き・味噌炒め・ねぎソース

これから夏にかけて、どんどんおいしくなるのが「なす」。そんな旬のなすのみずみずしい味わいを存分に生かした、お弁当のおかずにぴったりの3品を、料理家の栗原心平さんに教わりました。

心平さんいわく「旬のなすはとにかくおいしいから、あっさり、こってり、どっちの味に仕上げても最高だけど、お弁当のおかずにするときはご飯と相性のいい濃い味に仕上げるのがおすすめだよ」とのこと。

●なすの肉はさみ焼き弁当●

ボリューム満点の肉はさみ焼きに、しっかり味のみそ炒め、酸味のきいたすっきり味のあえものを合わせ、ご飯のすすむ和風弁当に。

主菜『なすの肉はさみ焼き』のレシピ

材料(1人分)

なす……1個(約70g)
〈肉だね〉
豚ひき肉……100g
しょうがのすりおろし……1/2かけ分
めんつゆ(3倍濃縮)……小さじ2
小麦粉……大さじ1/2

小麦粉
ごま油

作り方

(1)下ごしらえ
ボールに肉だねの材料を入れ、粘りが出るまでよく練り混ぜる。なすはへたを切り、縦に厚みが4等分になるように切る。外側と内側のなすを2枚一組にし、重なる断面に小麦粉を薄くまぶす。外側のなす1切れの粉をまぶした面にたねの1/2量をのせ、残りのなすの粉をまぶした面を下にして重ねる。肉だねがなすからはみ出るくらいまでしっかりと押しつけ、なすの側面を肉だねで包むようにして形を整える。残りも同様にする。

(2)フライパンで焼く
フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、(1)のなすを断面を下にして並べる。ふたをして弱めの中火にして2分焼き、上下を返して再びふたをし、3分ほど焼く。弁当箱に詰めるときは、食べやすく切ってもよい。

【ここがポイント】
なすは厚みが均一になるように縦に切るのがコツ。なすと接する側面を肉だねでおおうことで、焼き縮みしてもたねがはがれにくくなります。

副菜『なすのみそ炒め』のレシピ

材料(1人分)

なす……1/2個弱(約30g)
白すりごま……小さじ1/2
みそ
砂糖

みりん
サラダ油

作り方

(1)下ごしらえ
なすは幅5mmの輪切りにする。ボールにみそ大さじ1/2、砂糖、酒、みりん各小さじ1、白すりごまを入れて混ぜ合わせる。

(2)フライパンで炒める
フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、なすを並べ入れて弱火にする。ときどき返しながら焼き、なすがしんなりとしたら(1)で混ぜ合わせた調味料を加えて炒め合わせる。

【ここがポイント】
なすは薄い輪切りにすると、短時間で火が通って味もからみやすくなります。ごまを加えることで、ぐっと風味もアップ。

副菜『なすのねぎソース』のレシピ

材料(1人分)

なす……1/2個強(約40g)
ねぎのみじん切り……10g
すし酢……小さじ1
砂糖
しょうゆ
サラダ油

作り方

(1)下ごしらえ
なすは幅1.5cmの輪切りにし、断面に包丁で十字に浅い切り込みを入れる。ボールにねぎ、砂糖小さじ1/3、しょうゆ大さじ1/2、すし酢を入れて混ぜ合わせる。

(2)フライパンで焼いて仕上げる
フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、なすを並べ入れる。両面を焼き色がつくまで焼き、なすが柔らかくなったら(1)のボールに加え、味をからめる。

【ここがポイント】
なすは食べごたえが出るように、やや厚みのある輪切りにして。すし酢のすっきりとした味がねぎとよく合います。

だけうま弁当をおいしく仕上げるコツ!

●色よく仕上げるために。
「なすは切ったらほっとかない……」

なすは切ってから時間をおくと断面が変色するので、切ったらすぐに仕上げにかかるのがおすすめ。水にさらす時間ももったいない朝だからこそ、段取りよく作りましょう。

子どもも大好きな肉はさみ焼きをはじめ、しっかり味の3品はお酒のおつまみにももってこい。あっという間にでき上がるので、「とりあえず」の一品としても重宝します。

『オレンジページ』2025年5月17日号より)

料理/栗原心平 撮影/寺澤太郎 スタイリング/久保田朋子 文/編集部・山田