2022.11.16

ウクライナ料理を習う親子イベント 本場のピロシキやボルシチの味に感激!

具を包もう! ピロシキ実習

ボルシチって知ってる? ピロシキを食べたことはある?

ビーツの入った赤いスープ、ボルシチや、具入りのパンを揚げたピロシキを知っている人でも、それらがウクライナ料理だと知っている人は多くないのではないでしょうか。

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先日、親子料理イベント「難民ごはんプロジェクト~親子で習うウクライナの家庭料理~」を開催。オレンジページとして6回目となる「難民ごはんプロジェクト」のイベントです。
昨年から、シリアやクルド、ミャンマーなどの料理を、日本に避難してきている難民の方に教わってきたプロジェクト。今回は、ウクライナのラーナさんから、ピロシキの作り方を教わりました


ラーナさんは、今も続いている戦争で戦地になってしまった故郷ウクライナから、この春日本へ避難してきたのだそう。とても料理上手なラーナさんがふだんから作っているという家庭料理を、通訳のニーナさん、イリーナさんとともに、未就学児や小学生の親子を中心とした17組の参加者に教えてくれました。

揚げたてのピロシキはふわっふわ! 


実習で習ったピロシキの中身は、マッシュポテトと、ゆで卵&ねぎの2種類。いわゆる日本で食べるピロシキのイメージとは違って新鮮! 家庭によって具も作り方も様々なのだとか。今回の2種はウクライナのこどもたちも大好きな味なのだそう。イベントに参加した日本のこどもたちにも大人気でした。

ラーナさんによる、ウクライナ家庭料理の実習スタート!


実習では、ピロシキのパン生地で具を包む作業を体験。大理石の調理台に油を塗って、粘土遊び感覚で生地をのばして包んで。べたべたの手でみ~んな笑顔。大人も挑戦し、楽しいひとときに。

生地をのばして具を包むのはなかなかむずかしい……集中!
みんな真剣な表情です。



実習の後は、ウクライナ料理プレートをいただきます!



調理実習の後はもちろんお楽しみの試食! ピロシキのほかのメニューは……。ビーツやじゃがいも、キャベツ、豚肉などを煮込むうまみたっぷりのスープ・ボルシチと、せん切りにんじんを巻いたロールキャベツのマリネ(ホルブツィ)、そしてクレープ(ムリンツィ)&ジャム。ラーナさんの説明を聞きながら食べて、ウクライナのことがぐっと身近に感じられたはず。

ウクライナのこと、もっと知りたい


調理の前には「ウクライナってどこにある?」「ウクライナでたくさん作られている食べ物はなに?」などのクイズも。こどもたちも「はい!はい!」と積極的に手をあげていました。


食後には、今回のイベントにご協力いただいた国連UNHCR協会による、アニメを使ったワークショップも。ウクライナでおきていること、世界でおきていること、もし自分が避難することになったら? などたくさん考えるきっかけもできました。

遠い国のことを想像するのはむずかしいけれど、食を通して、また実体験のお話を聞くことで、こどもたちは(もちろん親も)世界を自分ごととして感じられるようになるのだなあ、とつくづく実感。こんな体験が、こどもたちが外国の社会や文化に関心を持つきっかけになるのかもしれません。

「参加してくれたみなさんのキラキラの笑顔が本当に嬉しい!」とラーナさん、ニーナさん、イリーナさんはじめ、スタッフ一同、感激の1日となりました。

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撮影/難民ごはんプロジェクト 文/編集部・和田有可 

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