それではさっそく、世界の朝ごはんを知る旅へ出かけましょう!
今回はヨーロッパ・フィンランドと中東・トルコの朝食を紹介します。
おかゆをパイで包む⁉ フィンランドの朝に欠かせない国民食とは?
「Hyvää huomenta(ヒュヴァー・フオメンタ)!」(※フィンランド語の「おはよう」)フィンランドの朝ごはんによく食べられているのは、「カレルヤンピーラッカ」(イラスト中央)。何やらおまじないのような名前が気になりますよね。これはフィンランドで国民的に愛されている伝統料理で、カレリア地方のパイという意味なんです。
ライ麦粉の生地にミルクがゆを包んで焼き、みじん切りにしたゆで卵とバターを混ぜた卵バター「ムナボイ」をのせます。お米を使っているから、腹持ちがよさそうですね。朝ごはんだけでなく、おやつにパクッと食べる人も多いようですよ。
フルーティで飲みやすい「コーヒー」は、コーヒー好きとして知られるフィンランド人にとって欠かせません。また、夏には摘みたての「ベリー」が食卓に並ぶこともあるそうです。
朝から豪華すぎ! テーブルいっぱいに並ぶトルコの朝ごはん
週末のトルコの朝の食卓は、とってもにぎやか! トルコの朝ごはんは「カフヴァルトゥ」と呼ばれ、パン、チーズ、オリーブ、ジャム、はちみつ、卵料理、野菜、ヨーグルトなどがテーブルに並びます。親戚や友人が集まっていっしょに食べるそうですよ。トルコにはさまざまな種類のパンがありますが、なかでも、トルコのパンを代表する「シミット」(イラスト中央)はごまをたっぷりまぶしたリング状のパンで、街角の屋台で売られています。卵、トマト、玉ねぎなどを炒めた、トルコ風のスクランブルドエッグ「メネメン」(イラスト右)も、朝ごはんの定番です。
朝食には「チャイ」(イラスト左)と呼ばれる紅茶を飲む習慣があり、くびれた形のチャイグラスでいただきます。チャイを片手に、おしゃべりが止まらない光景が目に浮かびますね。
トルコ語の「おはよう」は「Günaydın(ギュナイドゥン)」といいますよ。
今回の世界の朝ごはんの旅はいかがでしたか?
朝ごはんを通して各国の食文化を楽しむこの旅、この後はキューバとコロンビアの食卓をめぐる中南米編、そして台湾とベトナムのアジア編と続く予定です。お楽しみに!
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