世界のみんなはどんな朝ごはんを食べて、1日をスタートしているんだろう?
さっそく、世界の「おはよう」のひとときの食卓をのぞいてみましょう。
第一弾のヨーロッパ編に続いて、今回はアフリカ編!
モロッコとエジプトの朝ごはんをご紹介します。
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いろいろな具材をグルッと巻いて召し上がれ
モッロコ風クレープ「ムスンメン」
アフリカ大陸のなかでもヨーロッパに近く位置するモロッコ。この地で朝食によく食べられる「ムスンメン」という四角い形をしたクレープのようなものは、ヨーロッパでよく食べられているパスタと同じくセモリナ粉を使用して作られるのが特徴です。いろいろな具材を巻いて棒状にして食べるのが「ムスンメン」の食べ方。一番人気の具材ははちみつとバターなんだとか。
その他にモロッコの朝の食卓でよく見かける一皿が「ベルベルオムレツ」です。
トマトと玉ねぎを煮込んで作ったソースに、卵を落としたモロッコスタイルのオムレツ。タジンというとんがり帽子のような形のふたつき鍋を使って作ることでも有名です。もうひとつモロッコの人たちにとって欠かせないものが「ミントティー」。大量のミントと砂糖を使って作る甘さと苦さのパンチがあるお茶で、朝食に限らず、一日じゅう何杯も飲まれているモロッコ定番の飲み物なんですよ。
パンが生まれた地域! エジプトの朝ごはん
いにしえの時代から文明が栄えていたエジプト。食文化でもその歴史は古く、古代にパンが生まれた地域といわれています。エジプトの朝食でよく食べられるパンの名は「アエーシ」といい、命を支えるパンというなんとも奥深い意味なんだそう。現在よく食べられているこの「アエーシ」もパンの原型に近いイーストを使わない素朴な味わいのパンです。
「アエーシ」とともによく食卓に登場するのは「フール・ミダミス」。干したそら豆を煮込み、クミン、レモン汁、にんにく、オリーブオイルで味つけした料理です。「アエーシ」は生地を焼くと真ん中がプクッと大きくふくれて中に空洞ができ、ピタパンのようになるのでそこに「フール・ミダミス」などの具材をはさんで食べます。ちなみに「アエーシ」や「フールミダミス」は家で作らず、市場などで買ってくることも多いんだとか。
朝ごはんには世界のそれぞれの国の生活、文化、歴史などが詰まっているんですね。
各国の文化や生活に朝ごはんを通して迫るこの旅、次回は北米・南米編の予定! お楽しみに!
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「こどもオレンジページNo 5」ではさらに他の国も紹介しています。