2023.07.12

南明奈さんの「親子のごはん時間」~大変でも、それ以上にいとおしい時間 ~

ママになっても透明感あふれる明奈さん

いつでも笑顔で、ハッピーなオーラにあふれている南明奈さん。
2022年7月に、男の子を出産されました。
離乳後期まっただ中の今、食と通して大切にしていること、
お子さんや夫の濱口優さんとの日常のお食事の話などを伺いました。

できるだけ家族がひとりで食事をしない環境を

――お子さんとの日常の食事で、気をつけていらっしゃることはありますか?

食べる環境を整えることは、第一に考えていますね。食事の時間がイヤだと思わせたくないなって。それで、もともと使っていたハイローチェアが少し食べにくそうに見えたので、食事用のいすを買いました。あと、口に運ぶときに『お肉とニンジンの入ったごはんだよ』『これはかぼちゃだよ』と伝えるようにしています。
食べ終えたら、からの食器を見せて『全部食べたね。すごい!』と拍手して。すると、私と(夫の濱口)優さんにニコ〜ッとして自慢げな表情をするんですよ(笑)。全部食べられなかったときは、『いっぱい食べたね』に言葉を変えて。まずは、食べたこと自体をほめるのを大事にしています

――素敵ですね。ご夫婦ともに忙しいので、家族でそろって食事する時間を確保するのがむずかしいこともあるのでは?

「たしかに現実的にむずかしいこともあるので、うちは基本こどもの食事を先にすませてから大人の食事、と分けています。ただ、大人の食事中もこどもを横に座らせて、こう食べるんだよと見せるようにはしていますね。あと、優さんが遅くに帰宅してひとりで夕食を食べるときも、私は家事をいったんストップして、なるべくいっしょに座って会話をしていますそのほうがおいしく感じるだろうし、家族にひとりで食事をさせたくないなという思いもあって。もちろん家庭によって状況はちがうので、それぞれに合う食卓の形を見つけるのがいいのかなと思います」

嫌いな食材があっても一回であきらめないことを大切に


――お子さんは離乳後期だと思いますが、大変だと感じるのはどんなときですか?

「単純に一日3食、こどもと大人の食事を準備するのは大変(笑)。私は性格的に力んでしまうほうで、離乳食開始当初3カ月くらいは全部手作りしていました。
でも、さすがに毎日だと疲れて、余裕のなさがこどもに伝わってしまう。それで、あるとき市販のベビーフードを活用してみたら、すごく気持ちが楽になって。喜んで食べるし、体のことを考えられた商もたくさんあるので、今は上手に頼りながらバランスをとっています

――ちなみに好き嫌いは出てきました?

「少しずつ出てきました。口の開け方で、好き嫌いがわかるのもいとおしくて。うちの子はトマトが苦手ですが、一回であきらめないというのは意識していること。カットのしかたを変えたり、子どもが好きなミルク煮にしたりして。
 何でも食べられるのも素晴らしいけど、『そりゃ、苦手なものもあるよね』とも思うんです。私も20代半ばまで食わず嫌いで、炭酸ジュースで満腹になればいいというタイプでしたし(笑)。
 でも、お仕事で食べる幅が広がったり、優さんに出会っていろんなお店に連れていってもらったりする中、避けていたものを『あれ、おいしい』と感じるようになった。
 だから、『きっと食べないかな』と子どもの好みを決めつけず、まずトライしようと心がけています

――今、お子さんとの生活や食でチャレンジしていることはありますか?

「今までは、近所の散歩や買い物くらいしか出かけていなかったんです。『この時間に出るとお昼寝の時間がきちゃうな、すぐごはんの時間だな』と考えてしまって。
 でも、もっとこどもにいろいろ見せてあげたいし、たくさん経験もさせてあげたい。なので、今は準備期間のような感じで、少しずつ出先で離乳食を食べさせはじめています。家にこもってばかりだと、同じ環境のまま変わらない。私自身が、一歩先に進んでみようと思っています

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3回シリーズでお届けします。
「子どもにも伝えたい、食の楽しさ」~南明奈さんに聞く、子育てと食のお話~
「共同作業でまわす、夫婦の家事事情」~南明奈さんに聞く、家族のお話~

南明奈さん

1989年5月15日生まれ、神奈川県出身。モデルデビュー後、タレント、女優としても活躍。2018年にお笑いコンビよゐこの濱口優さんと結婚し、2022年7月に男児出産。『プチブランチ』(TBS系)でレギュラーを務める。

『こどもオレンジページ  No.5』より)

撮影/山本絢子 ヘア&メイク/坂口勝俊(Sui) スタイリング/八杉直美 取材・文/宮浦彰子

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