そこで『こどもオレンジページnet』でも、誌面で紹介しきれなかったインタビューを２回にわたってお届けします。
今回は、大人になった今感じる食の楽しさや、子育て中の自分時間についての考えなどを伺いました。
誌面インタビューの内容はコチラ
いつか、子どもと一緒に“自分で獲って食べる”経験を
――南さんご自身は、子どものころ、ごはん作りのお手伝いはしていましたか？
していました。思い返すと、よく卵を溶いていた気がします（笑）。
母に教わりながら初めて作ったお料理が「卵焼き」で、当時は自分でできるのがうれしくて、毎日のように作っていましたね。
親の手を借りず、初めて自分だけで作ったのは、小学４年生のときに家庭科の授業で挑戦した「そーめんチャンプルー」。それまで混ぜるだけ、切るだけという部分的なお手伝いがほとんどだったので、これを切ってあれも切って、その間に麺をゆがいて……と、「こんなにやることがあるのか。大変！」とビックリした記憶があります。
――そうなんですね。食に関することで、いつかお子さんとやってみたいことはありますか？
まだ先になると思いますが、イチゴ狩りとか、おいも堀りとか、自分で獲って食べることをいっしょに経験できたらいいなと思います。食に対する学びにもなるし、楽しい思い出にもなるかなって。やっぱり、食は楽しいものだと知ってもらいたいという気持ちはありますね。私自身ももともと偏食だったけど、今は食がとても楽しいと思えるようになったので、子どもにも伝えられたらいいなとは思います。
自分時間をもつことを、自分で許すのがなかなか難しい
――今、南さんが日常の中で感じる食の楽しさは、どんなことですか？
例えば、八百屋さんで食材を見ているときに、「これ、どこどこのさつまいもだ。絶対おいしい！」とか、「わ、春キャベツが出た。食べたい」って気分が上がったり、季節を感じられたりするのはいいなと思います。
あと、夫婦そろって甘いモノが好きなので、「あそこのシナモンロール買いに行こうよ」、「クレープ食べたいね」って、出かけることもあって。そのワクワクも楽しいし、食がお散歩やお出かけのきっかけになるのもいいなと思いますね。
――そういう時間が、子育ての合間のリフレッシュにもなるんでしょうね。ほかに、ふだん自分時間を作るために、工夫されていることはありますか？
そこは、まだ模索中なんです。やっぱり子どもといる時間は、まったく自分のことはできないし、意識的にケータイを触らないようにもしたいなと思っているので。
自分の時間と言えるのは、子どもが寝たあとの２、３時間くらいかな。でも、その時間も子育ての疑問について調べたり、子ども服を探したりして、結局、自分のことはしていないんですよね（笑）。頭では、たまには母親も息抜きしなきゃと思ってはいても、なかなかうまくできなくて。
――それは、気持ちの問題が大きいんですかね。
そうですね。罪悪感というと語弊があるかもしれないけれど、仕事に行くのも最初は申し訳ない気持ちが出てきてしまって。でも、ベビーシッターさんに預けることで、子どもが親以外の人と接する機会も大事だし、と自分に言い聞かせて、今は少し気持ちが楽になりました。
ただ、プライベートとなると、自分を納得させるのが難しいんですよね。優さんが息子を見てくれている間に、マッサージとかに行くこともあるんですけど、子どもをひとりで見るって大変なことだから、「そこまでして、私が好きなことをやるのはどうかな」って気持ちにもなってしまう。母親が自分時間を持つ大切さも、優さんがひとりで子どもを見る経験や、息子とふたりで過ごす時間の大切さもわかっているんですけど、まだ私の気持ちが追いつかなくて。そこは、今後の自分の課題だなと思っています。
南明奈さん
1989年5月15日生まれ、神奈川県出身。モデルデビュー後、タレント、女優としても活躍。2018年にお笑いコンビよゐこの濱口優さんと結婚し、2022年7月に男児出産。『プチブランチ』（TBS系）でレギュラーを務める。（『こどもオレンジページ NO.5』より）
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