ルウ不要。長谷川あかりさんの『ハヤシライス』焦がし醤油×トマトジュースで本格味に

洋食屋さんの定番メニュー、ハヤシライス。じつは家にある調味料で、手軽に作れますよ。味の決め手は、トマトジュースとちょっと焦がしたしょうゆ。この2つで、ドミグラスソースのような風味が出るんです。赤ワインがなければ水でもいいのですが、入れるとこくが出て、やっぱりおいしい。また、ほどよいとろみは牛肉にまぶした小麦粉でつけます。この方法なら粉がだまになることがなく、失敗しにくい。小麦粉や玉ねぎの少し焦げた部分もうまみになります。
『ハヤシライス』のレシピ

焦がししょうゆとトマトジュースで簡単に奥行きのある味わいに。
赤ワインがあればなおよし!
材料(2人分)
牛こま切れ肉……200g
玉ねぎの薄切り……1個分(約200g)
〈A〉
トマトジュース(食塩不使用)……1カップ
赤ワイン……1/2カップ
みりん……大さじ3
あればローリエ……1枚
生クリーム(またはプレーンヨーグルト)……適宜
温かいご飯……適宜
小麦粉
バター
しょうゆ
塩
作り方

(1)玉ねぎを炒め、小麦粉をまぶした牛肉を焼く
牛肉は広げて、小麦粉大さじ1をまんべんなくまぶす。直径22cmのフライパンにバター15gを中火で溶かし、玉ねぎをしんなりするまで炒める。端に寄せ、あいたところに牛肉を加える。肉に水大さじ1をふり、ほぐしながら炒める。

(2)しょうゆを加えてかるく焦がす
牛肉と玉ねぎを焦げついた部分もこそげながら炒め合わせる。肉の色がほぼ変わったら端に寄せて強めの中火にし、あいたところにしょうゆ大さじ2を加える。しょうゆの香ばしさが立つまで煮立たせてから、炒め合わせる。

(3)トマトジュースなどを加えて煮る
〈A〉を加えて煮立たせ、ふたをして弱火で15分ほど煮る。ふたを取り、強めの中火にして2分ほど煮つめる。火を止め、バター2gを加えて混ぜる。味をみて、たりなければ塩少々でととのえる。ご飯とともに器に盛り、生クリームを回しかける。


仕上げはヨーグルトか生クリームをお好みで
ハヤシライスの仕上げにひと工夫。ヨーグルトなら酸味がプラスされてさっぱりと、生クリームならこくが出て濃厚な味わいになります。ワンランクアップするので、あればぜひ加えてみてください。

料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。『時間が足りない私たちの新定番 「私、天才かも!」レシピ』(講談社)が発売中。
X:@akari_hasegawa
料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子
