
【ノロ・風邪の感染予防】本当に効果的な手洗い・消毒法って?医師に聞いてみました。

帰宅時の「手洗い」は、小さいころから教わってきた習慣。今では、手指用消毒アルコールを持ち歩いたり、店舗の出入り口で活用したりするのも当たり前になっていますよね。
そこで今回は、感染症の専門医・佐藤昭裕先生に教わる正しい『手洗い&消毒方法』をご紹介。
風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなど、さまざまな感染症が流行しやすい今の季節、しっかり予防して楽しい冬を過ごしましょう。
「ノロウイルスなどの感染予防に
手洗いはあまり意味がない」って本当?
【ウソ】手に付着したウイルスや細菌を洗い流すのに効果的

手洗いは接触感染を防ぐために重要な対策。特にノロウイルスはアルコール消毒が効かないので手洗いが大切です。帰宅後、トイレの前後、調理や食事の前後などに手洗いを。手の甲や指の間、つめの中、指先、親指のつけ根は洗い残しやすいので、忘れずに洗いましょう。
手が荒れていると細菌などが侵入しやすくなるので、手洗い後はハンドクリームなどで保湿をしてください。
「手のアルコール消毒は少量でもOK」って本当?
【ウソ】ワンプッシュ押しきって出る量が消毒できる量

アルコール消毒スプレーはワンプッシュ押しきって出る量が両手を消毒できる分量です。少量だと充分な効果が得られないので、しっかり押しきって出た量を手につけましょう。
また、アルコール消毒剤は、乾いて蒸発するときに効果を発揮するので、手から手首までよくもみ込んで乾かすことがポイント。ちなみにノロウイルスの殺菌・消毒にアルコールは効果がありません。
手洗いやアルコール消毒は、日ごろの感染対策の基本ですよね。
せっかく行うなら、正しい知識を持って効果的な方法で。ぜひ日常で意識してみてくださいね。
教えてくれたのは……
佐藤昭裕先生

KARADA内科クリニック 五反田院長。医学博士。総合診療医、感染症専門医として診療にあたる。メディア出演も多数。 著書に『感染症専門医が普段やっている感染症自衛マニュアル』(SBクリエイ ティブ)がある。
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監修/佐藤昭裕 イラスト/小迎裕美子 原文/和田美穂 文/池田なるみ