占いの世界もグローバル化⁉東洋の知恵と西洋の占いが融合した「易タロット」とは。
なにかに迷ったとき、占いにアドバイスを求めるという人は少なくありません。実際、人生をポジティブに導く手引きとして、古今東西さまざまな占いの方法が確立されてきました。
その人の生年月日をもとにする占いもあれば、道具を用いて吉凶を鑑定するものも。後者のうち、東洋発祥の占いは「易(えき)」、西洋由来だと「タロットカード」が有名です。
昨今では占いの世界でも“グローバル化”が進み、易とタロットが融合した「易タロット」という占い方法が浸透しつつあります。鑑定士で太極運命術学会理事の天河日月(あまかわ ひつき)先生にお話を伺いました。
易タロットの特長は?
いまや私たちは、世界の様々な情報を瞬時に入手することができるようになりました。人工知能(AI)の進化も著しく、できないことはどんどん減っていっています。
それでもなお、自然災害や目まぐるしく変わる世相など、予測がつかないことはたくさんあるのが実状です。どんなに技術が発展し、時代が移り変わろうとも、私たちの心の在り方は変わらないのではないでしょうか。
「仕事はうまくいくか」「相手の気持ちは…」「恋愛のゆくえは?」など、人々が心を悩ませることは今も昔も同じでしょう。そのような不安への対処となる“道しるべ”として、古くから世界各地で占いが行われてきました。
数ある占術の中でも、タロットカードや易による占いは、特定の時点で偶発的な象意を導き出すため(卜術=ぼくじゅつと言います)、日々移り変わる事象を鑑定するのに向いています。
また、生年月日や場所など詳細がわからなくても占えるため、いろいろなことに活用できるのが特長です。近年では、東洋と西洋の知恵を融合させた「易(イーチン)タロットカード」が国内外で製造されています。
数千年も前から伝わる易を理解するには深い学びが必要ですが、易タロットカードを使えば、絵柄からも象意を読み取れるため、誰でもすぐに占うことができます。
そもそも「易」とは
はるか昔、古代中国で広まった儒教思想。その重要な経典である「四書五経(ししょごきょう)」のひとつに、『易経』があります。
易経は6世紀頃に日本に伝来し、やがて陰陽道(おんみょうどう)と融合して、政治や思想にも大きな影響を与えました。長きにわたって研究され続け、普遍的な叡智として現代まで読み継がれています。
その易経を原典とし、自然やものごとの吉凶を占う方法が「易」です。
易タロットカードとは?
今日では、ひとくちに易といっても「周易」「五行易(断易)」「梅花心易(ばいかしんえき)」など、複数の占術に分かれていますが、周の時代につくられた、原点である「周易」をもとに読み解いていくのが易タロットカードです。
本来の周易は、筮竹(ぜいちく)やサイコロを用いて卦(け)を立て、さらに卦を構成する6つの各爻(こう)にかかる意味(爻辞)も加えて読み取っていきます。
易タロットカードは、「六十四卦」の根本的な意味をもとに構成されているため、上記の複雑な過程が省かれ、シンプルに鑑定することができます。
教えてくれたのは……天河日月先生
向学学館主宰。太極運命術学会理事、日本易学協会会員。幼少の頃より不思議な体験を通し、宇宙や運命学に興味を持つ。学校・各種教室・ゼミナール・門下生となり、多くの先生に師事。教室開校資格、師範資格、講師資格、鑑定師資格など複数を取得。長年にわたり、向学学館にて占いの鑑定や講座を行っている。著作に『幸運の羅針盤 易タロットカード』(小社刊)がある。

(オレンジページ刊『よく当たる! 易タロット占い』より抜粋・一部改変)
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原文/天河日月 イラストレーション/鈴木まもる 文/編集部・嶋田






