逆にナウい!?40年前の雑誌のステーキレシピ、作ってみた。オレンジページ創刊号
今年2025年に創刊40周年を迎えた、生活情報誌『オレンジページ』。
このたび、周年イヤーの最後の大型企画として1985年発行の『オレンジページ』創刊号の期間限定公開が決定しました!

※2026年3月31日までの期間限定公開。
気になるステーキレシピを発見!
巻頭を飾るのはなんとステーキ特集。
昨今の『オレンジページ』ではなかなか見ないテーマですが、当時もステーキ=ごちそうだったことに変わりはなく、「せっかく作るなら失敗したくない!」というニーズにこたえた企画のよう。
ありとあらゆるステーキメニューが紹介されるなかで、パイナップルが肉にどーんとのったインパクト大のレシピを発見!

「これは気になる!」ということで実際に作ってみました。
まずは誌面に掲載されたレシピをご紹介。
『トロピカルステーキ』のレシピ

材料(4人分)
ステーキ用赤身肉……4枚
生パイナップル(厚さ1.5cmの輪切り)……4枚
〈漬け汁〉
しょうゆ……大さじ4
赤ワイン……大さじ4
サラダ油……大さじ1
しょうが汁……大さじ1
ゆでたオクラ……12本
チャービル……少々
油……適宜
作り方
①肉は肉たたきかコップの底などでたたき、縮まないよう筋切りをしておく。
②バットなど平らな器に漬け汁の調味料を合わせ、肉とパイナップルを漬け込む。ときどき上下を返しながら20分ほどおき、平均に味をしみ込ませる。
③熱したフライパンに油小さじ2を入れ、オクラをさっと炒めて取り出す。油小さじ2をたしてパイナップルの両面をさっと焼き、これも取り出す。続いて油大さじ1と1/2を熱し、肉を入れて強火で両面を焼き、あと中火にして好みの加減に火を通す。
④器に③を盛り合わせ、肉を焼いたあとのフライパンで漬け汁を煮立ててから、ステーキにかける。あればチャービルを添える。
さっそく試作!
ステーキ4枚は食べきれないため、肉1枚、パイナップル1枚、オクラ3本に減らして作ってみることに。ただ、漬け汁は1/4量だと肉がうまく漬からない気がして半量で作りました。
肉をたたくところからスタート。
わが家に肉たたきはないのでコップの底でも良いのはありがたい! ガンガンたたいて厚さ1cmほどに。

ちなみに今回使ったのはオーストラリア産の牛肩ロース肉で、やや大きめの213g税抜き911円(100gあたり428円)。ステーキ特集の冒頭に「東京・大阪で各100名ずつ、アンケートをとりました。ステーキを家庭で焼く場合は、100グラム450~500円の牛肉でという方々が大多数。」とあり、いろいろな食材が値上げするなかでも家庭用ステーキ肉の価格はそんなに変わっていないんだ~という意外な気づきも。
肉を漬け汁に20分漬け込みます!
誌面では「生のパイナップルには、肉を柔らかくする成分が含まれている。分厚く切って肉と漬け込めば、甘酸っぱい風味もほのかに加わって美味。」と書いてあったので、先にパイナップルをドボン。


いよいよ焼く!
ゆでたオクラをさっと炒めて取り出し、油を追加してパイナップルを焼きます。


添えものが仕上がったら、肉の登場! 若干こげついていたのでフライパンをさっと拭き、油を熱して肉を入れます。肉を持ち上げると、漬け込む前よりもくたっとしていてびっくり。これが酵素パワーなのか!?

ドーンと入れたところで、ミス発覚!! 肉などの分量を減らしているにもかかわらず、油だけ誌面そのままの量で作っていたことに気づきました……。肉4枚分を焼くのに合わせた油の量……どうりでやたら油はねするわけだ……。時すでに遅し、このまま続行します。

好みの焼き加減まで焼いたら、肉を取り出します。再度フライパンを拭いて漬け汁を入れて煮立たせソースを仕上げたら……、さあ盛りつけだ!
でき上がり! その味は?

誌面の写真をまねして盛りつけて完成! やはりかわいらしさとインパクトを兼ね備えたビジュアル。
気になるそのお味はというと……、お肉がほろほろ&ソースの塩けとパイナップルの甘みが絶妙~!

赤身肉のしっかりした味わいは残しつつもかみ切れずにガムみたいに口に残ることはなく、ほろ~っとほどけていくような食感。しっとり感も抜群です!
そして、ソースは赤ワイン+しょうゆのキリッとした塩味。ソース自体もふんわりとパインの香りがしますが、パイナップルと肉、ソースをいっしょに食べることで塩味に甘さと酸味が加わって甘じょっぱ味になり、それがなんとも後を引く! これは確かにいっしょに食べるのが正解。チャービルのさわやかさも良いアクセントです。
結論。おいしいレシピは色あせない!
インパクト重視で選んだ、なかなか見かけない組み合わせのメニューでしたが、新しい味と出会えました!
皆さんもぜひ特別公開中の創刊号から、いろいろなレシピや家事コツを試してみてくださいね。
※2026年3月31日までの期間限定公開。
誌面料理/滝沢真理 撮影/小川勝彦 スタイリング/石森いづみ 文・試作写真/編集部・渥美








