
あなたの頭皮、ちゃんと動きますか?『薄毛予防』今すぐできる、簡単セルフチェック!

「最近、髪のボリュームが気になる……」と思ったら、今こそ頭皮を見直しておきたいタイミング
健康な髪は、元気な頭皮から育つもの。まずは自分の頭皮の状態を知ることが、薄毛ケアの第一歩です。あなたの頭皮が〈健康タイプ〉か〈要注意タイプ〉か、さっそくチェックしてみて!
薄毛対策の基本
髪はたんぱく質でできており、毛根の毛母細胞が活発に働いてこそすこやかに育ちます。 そのために欠かせないのが、土台である「頭皮」の健康。頭皮が硬く血流が悪くなると栄養が行き届かず、毛母細胞の働きが弱まります。
それにより、髪は細くなり、コシもなくなってきます。さらに、髪の生え変わりであるヘアサイクルが短くなることで、薄毛が進行します。
男性では、生え際や頭頂部から徐々に進む進行性のAGAが知られていますが、その原因は男性ホルモンだけではありません。生活習慣を含む環境の影響が大きいのです。
いずれにせよ、髪のためにまず実践したいのが、頭皮ケア。 毎日のシャンプーで清潔を保ち、マッサージなどでスムーズな血流を促し、紫外線から守ることが基本です。また、髪は体の総合力でつくられるので、食事、睡眠、運動、 ストレスのケアも大事なポイントです。頭皮を直接整え、体の内側からも支える。その両輪こそが、薄毛の予防・改善の王道なのです。
健康な頭皮と要注意な頭皮を見分けるには?
柔軟性と温度、色をチェック!

ポイントは、硬さ・温度・色。まず、左右のこめかみから頭頂部に手のひらを当て、頭皮を前後に動かしてみましょう。1cm以上動かず、ひんやりとしているなら、血流が悪く頭皮が硬い証拠。柔らかく動いて温かければ健康です。
次に色。健康な頭皮は毛根が透けて青白く見えます。毛根が弱くなったり日焼けすると黄~茶色に、赤みやその色むらがある場合は炎症や鬱血を起こしているサインです。ときどき鏡で見たりスマホで撮影してチェックしましょう。
自分の頭皮の状態を知ることが、薄毛ケアのはじまり。 髪の変化を感じたら、定期的にチェックしてみてくださいね!
教えてくれたのは……田路めぐみさん
医師。東京大学医学部卒業。松倉クリニック表参道にて育毛外来を担当。美と健康の両立のための治療やアドバイスに定評がある。著書に『東大医師が教える最強の育毛革命』(集英社)がある。
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監修/田路めぐみ 取材・原文/伊藤由起 イラスト/平松昭子 文/池田なるみ