オレンジページと味の素㈱が共催する「ジュニア料理選手権」も、今年でついに10回目! 今回も、昨年同様オンライン開催でしたが、熱い思いがこもった作品がたくさん集まり、白熱したコンテストになりました。
記念すべき第10回!
今年もたくさんの応募がありました
2012年にスタートした「ジュニア料理選手権」。一昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、昨年からオンラインで復活! ついに今年、第10回を迎えました。今回の募集テーマは「がんばる人のチカラになるごはん」。家族や友達、暮らしを支えてくれる地域のかたがたなど、がんばっている人を力づける料理がたくさん集まりました。

さらにここ数年、健康やフードロス削減にも取り組んだ作品が多く見られます。「おいしい」だけでなく、「食の大切さ」を考え、向き合い、工夫を凝らした一品は、もうプロの域! 一次選考の書類審査から、審査は難航しました。そのなかから、「オリジナルレシピ部門」の中学生の部・高校生の部、各6作品が決定。11月3日に最終選考のプレゼンテーション審査が行われました。今年も画面越しのオンライン開催でしたが、ジュニアたちの熱い思いは審査員にしっかり伝わった様子。はたして、栄えあるグランプリはだれの手に!?
11/3 オンラインにて最終審査・授賞式
今年の特別審査員は、料理研究家・藤野嘉子さん、陸上競技選手・右代啓祐さん(中学生の部)、競泳選手・入江陵介さん(高校生の部)。慣れないオンライン審査会に、初めこそ緊張していたジュニアたちでしたが、いざ審査が始まると堂々と受け答えしていて、審査員一同驚いていました。授賞式後には、みごとグランプリを受賞した人も、惜しくも準グランプリ、優秀賞だった人も、お互いの健闘をたたえ、記念撮影を行いました。


料理を作って食べると、自分自身もいっしょに食べる人も幸せになります。みなさんの料理でまわりの人も幸せにしてあげてください。
料理家・藤野嘉子さん
だれかのため、未来のため、社会のために、思いをこめて料理を作れるっていうのは、とてもすごいこと。僕も見習いたいと思います。
競泳選手・入江陵介さん


思いがこめられた料理には、栄養だけじゃなく、気持ちの面でもパワーをもらえます。これからも素敵な料理を作りつづけてください。
陸上競技選手・右代啓祐さん
第3回グランプリ・井手永遠子さんも応援に駆けつけてくれました!
現在パティスリーで働く井手さん。最終審査を控えたジュニアたちに、ジュニア料理選手権OGとして、大会が貴重な経験となった実体験を語り、エールを送ってくれました。「料理の道に進む」という夢をかなえた先輩の話を聞き、ジュニアたちもいい刺激を受けたよう!


受賞者のコメント
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Qこの料理はだれのために作りましたか?
車いす生活の祖父を介護している祖母のために作りました。
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Q材料や作り方など、レシピのポイントは?
祖母は高血圧なので減塩しょうゆを使用。代わりにだしをたくさん使い、風味豊かに仕上げました。お米は鍋で炊き、お焦げを作っています。
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Q試作中に大変だったことはありますか?
ご飯と卵を混ぜて焼いているのですが、外はカリッ、中はふわっとした食感になるように工夫しました。アルミホイルで型を作って何度も試作し、ベストな焼きかげんになったときはうれしかったです。
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Q今後、どんな料理に挑戦したいですか?
たくさんの人を笑顔にできる料理を作っていきたいです。また、家の畑で育てている里いもを使った料理にも挑戦したいです。


審査員のコメント
お祖父さまを思うお祖母さま。そのお祖母さまを思う杉下さん。やさしさのつながりを感じる、温かいプレゼンテーションでした。
味の素㈱ 江崎貴彦さん
お祖母さまの健康を願う食材選び、調味料選びがいいですね。食感にもこだわり、何度も試行錯誤して作られたていねいな作品でした。
陸上競技選手 右代啓祐さん

受賞者のコメント
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Qこの料理はだれのために作りましたか?
今年の春、胆嚢摘出手術を受けた兄のために作りました。
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Q材料や作り方など、レシピのポイントは?
兄でも簡単に再現できて、何度も作ってもらえるよう、兄の好きなまぐろをメインに使い、手に入りやすい食材を選びました。
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Q試作中に大変だったことはありますか?
手術後、食事指導を受けているとはいえ、20歳男子のスポーツマン(自転車競技)なので、味も見た目もボリュームも満足できるように工夫しました。なかでも彩りを考えて食材を選ぶのが大変でした。
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Q今後の夢はありますか?
郷土料理に興味があり、特にお米を使ったものに注目しています。お米をおいしく食べられる料理をもっともっと勉強したいです。


審査員のコメント
おいしさや栄養面だけでなく、再現性まで考えて作られているのがすごい!作り方はもちろん、食材選びにも気づかいを感じました。
味の素㈱ 片上 崇さん
材料を買うところから後片づけまで、家庭的な目でしっかり考えられている作品ですね。管理栄養士になる夢も、応援しています!
料理研究家 藤野嘉子さん

クッキーの型は牛乳パックで代用。照り焼きソースにはみたらし風のとろみをつけ、パイ生地の器からしみ出ないよう工夫しました。
受験勉強をがんばる姉を応援する料理です。パン生地で肉ボールを包むのがむずかしかったですが、パン作りが上手な祖母に教えてもらいながら作りました。羽形クッキーやウインナの応援団、カラフルな緑黄色野菜でかわいく飾りつけして、見た目も楽しめます。3種類のソースを入れる器も、それぞれパイ生地で手作りしました。
審査員のコメント
楽しみながら作っている姿が目に浮かびます。とても芸術的で、目でも舌でも楽しめる作品ですね。私たちも元気をもらいました。
『オレンジページCooking』編集長 秋山リエコ

玉ねぎに含まれるアリシンで疲労回復、牛肉に含まれる鉄分で貧血予防。牛乳とチーズでカルシウムもたっぷりとれる一品です!
ダンス部で全国大会をめざす姉に、応援の気持ちをこめました。生で食べても甘い淡路島の玉ねぎと、ブランド牛のルーツである但馬牛を使った、ちょっとぜいたくな和風キッシュです。ボリューミーですが、パイ生地を使わないことでヘルシーに仕上げ、体重を気にする姉でもカロリーを気にせず食べてもらえるよう工夫しました。
審査員のコメント
だれかのために料理する楽しさと手軽さを、うまく共存させた作品でした。地元食材を使い、みんなが好きな甘辛い和風味なのもいいですね。
味の素㈱ 三輪 壮さん

夢は管理栄養士! 今回は糖質制限中の父のために作りましたが、今後は病気やアレルギーの人でも食べられる料理を勉強したいです。
糖質制限をしている父のために作りました。シュウマイの皮の代わりに冷凍した鶏胸肉をスライスして使い、低糖質・高たんぱくに、具材にはコレステロールを抑える働きのあるたこをチョイス。食感も楽しめます。全体的に淡泊な味わいですが、明太子と青じそをトッピングすることで、アクセントになりました。
審査員のコメント
高級料亭で出てきそう!凍らせた鶏胸肉をスライスして、皮の代わりにするというアイディアもすばらしいです。盛りつけも素敵。
『オレンジページ』編集長 松田紀子

タルト生地も米粉で手作りしています。割れやすくて何度も失敗しましたが、試作を重ねて適切な分量と焼き時間にたどり着きました。
新型コロナウイルスに感染して隔離生活をしていた兄に、体にやさしく見た目もワクワクするような料理を考えました。「飲む血液」といわれるほど栄養豊富なビーツを使い、見た目もかわいいピンクのキッシュに。たんぱく源となる豆腐やミネラルが豊富な雑穀、10種の野菜をふんだんに使い、栄養もボリュームも満点です。
審査員のコメント
励ますチカラを持った料理だと思います。調味料を使わず、素材の味を引き出す調理をしているのもいいですね。食べてみたいです!
競泳選手 入江陵介さん
「勝ち飯®」は、トップアスリートのサポートから生まれた、アミノ酸の働きでおいしく・手軽に摂取できる「食事」と「補食」のこと。必要な栄養素を必要なタイミングでとれるので、なりたいカラダ・コンディションをめざせます※「勝ち飯®」は味の素㈱の 登録商標です。

父の健康を願い、地元の野菜をたっぷり使ったピザを作りました。これ一枚で約1/2日分の野菜がとれます。豆腐と卵でできたピザ生地は、くずれやすくて何度も失敗しましたが、つなぎにチーズを入れることで解決しました。

姉(教師)の受け持つクラスにはブラジル人の生徒がいます。そこで日本食でも人気のまぐろとブラジル産オレンジを使った多文化共生・小籠包を作りました。意外な組み合わせですが、オレンジの香りが魚とよく合います。

大好きな家族のために、感謝の気持ちをこめました。真ん中のハンバーグはさばとおから、玉ねぎで作った栄養満点の魚バーグです。薄焼き卵でできた花びらの下のご飯には、さつまいもとチーズを混ぜました。

毎日夜遅く帰宅する姉のために、栄養豊富でヘルシーな豆腐ピカタを考えました。豆腐をそのまま使うと水分が多くてくずれてしまったのですが、凍らせて作ると大成功! ソースはトマト&にら、カレーマヨの2 種類です。

忙しくて食事を抜きがちな母のために作りました。野菜を練り込んだバンズで、勝浦のまぐろを使ったマグロカツ、和歌山の特産品・梅で作ったタルタルソースをはさんでいます。和風の梅タルタルはいろんな料理に使えます。

未来の私たちを応援するSDGs料理です。バンズには次世代のたんぱく源といわれる食用コオロギのパウダーを練り込み、パテには大豆ミートを使用。さつまいもチップスは油を使わずレンジ加熱し、健康にも気づかっています。

昨年から新設された「特別学校賞」。応募数や先生の指導力、各生徒の料理のクオリティなどを総合的に評価して選ばれますが、なんと今年も昨年の受賞校「那覇市立鏡原中学校」に決定! 2連覇、おめでとうございます‼︎

武野麻衣子先生
どこでだれと何を食べるか。一つ一つの食事を大切にしてほしくて、毎年このコンテストに取り組んでいます。みんながんばったね、おめでとう!
昨年より新たに加わった「トライアル部門」。オレンジページnetに掲載されたレシピを実際に作り、応募する部門です。もとは同じレシピでも、みなさんそれぞれアレンジを加えて、「作る楽しさ」を体験してくれたよう!

味の素グループ賞に
選ばれた作品はこちら!
Eat Well, Live Well.味の素㈱賞
- 「そば米パエリア」関西大学第一高等学校/兵藤亜衣
- 「食材応援団」長久手市立南中学校/斎藤花深
- 「丸ごと冷製かぼちゃ~夏野菜のコンソメジュレ添え~」関西大学第一高等学校/中村萌愛
- 「疲れていても箸が進むスタミナ料理 坦々「米」」栃木県立那須拓陽高等学校/橋本千秋
- 「暑い夏をふっとばせ!!大豆ミートのひまわりケーキ」関西大学第一高等学校/石本実央
- 「黒いホワイトライス」大阪市立野田中学校/宮垣真央
- 「トマトとナスでサッパリ!トマト煮込みとフランスパンのチーズ焼き~カリカリベーコンとじゃがいも添え~」横浜市立本牧中学校/古市玲
- 「アジパンダ弁当」関西大学第一高等学校/杉村悠希
- 「柑橘鯛めし」愛光中学・高等学校/佐野友美
- 「シイラフライのトマトソース」霧島市立国分中学校/甲斐煌士郎
いいだし、いい鰹節。ヤマキ賞
- 「笑顔満点!栄養満点!ふじの幸豊かな折戸ナスグラタン」静岡サレジオ中学・高等学校/辻明日香
- 「ふわふわサーモン丼」関西大学第一高等学校/安間水葵
- 「彩り寒天」愛光中学・高等学校/和氣家美呼
- 「もずくの春巻き」那覇市立鏡原中学校/新垣莉亜
- 「なすとみょうがの炒め煮」春日部共栄高等学校/須田桜介
- 「Red house in the forest(森の中の赤いおうち)」京都市立桂中学校/松本歩樹
- 「巻いてもうまいナッス キュウリもね」山形県立東桜学館高等学校/伊藤綾音
- 「~人力車を引っぱるかっこいいお兄ちゃんへ~筋肉美男丼」山形県立東桜学館高等学校/青野樹里
- 「ダシ香る冷製そうめんパスタ」春日部共栄高等学校/染谷飛実
- 「和麩(和風)ココット」山形県立東桜学館高等学校/奥山徳喜
いつでも、ふぅ。AGF賞
- 「豆乳キッシュプレート」東筑紫学園高等学校/三代凜音
- 「Rice Fish Burger」北海道音更高等学校/堀籠快青
- 「豆で達者に豆バーガー」山形県立東桜学館高等学校/古沢拓眞
- 「サーモンとマグロの長芋サンド」横浜市立本牧中学校/安永りこ
- 「ガンバレ東大和!地元産の緑茶を使ったベーグルサンド」東京都立立川国際中等教育学校/有馬舞
- 「生おからヘルシーキッシュ」岐阜県立郡上北高等学校/日置琳香
- 「3つのパスタで、勉強の不安を吹き飛ばせ!~”Pass”The exam!!~」大阪学園 大阪高等学校/日置夏花
- 「朝の時短ピザ風パン」筑波大学附属中学校/水野桃歩
- 「もりもりマッシュルームミートローフサンドイッチ」岩手県立平舘高等学校/多田梓
- 「パイナップルチャーハン」宮崎市立宮崎中学校/長友美麗
J-オイルミルズ賞
- 「あの夏に食べたチタタプをぼくは忘れられない。」春日部共栄高等学校/塩澤結叶
- 「自家製じゃがいもとバジルのトマトソース和えニョッキ」東京都立立川国際中等教育学校/藤崎直人
- 「プルーンとコンビーフのケークサレ」愛光中学・高等学校/星川優希
- 「海老とブロッコリーのアヒージョ」八尾市立亀井中学校/浅田朱寧
- 「☆農家の人に感謝☆特産物のかぼちゃコロッケ」/瀬長麻凛(個人)
- 「栄養満点ミネストローネ!」大阪市立喜連中学校/太夢渡
- 「目指せ骨の再生!カルシウムたっぷりピザ」梅光学院中学校・高等学校/大川采音
- 「~京都の自然の恵みに感謝!!~1歳の妹をほほえます魚のポワレ ローズマリー風味」洛南高校付属中学校・洛南高等学校/清水瑠太
- 「四色のイロイモコロッケ」東京都立立川国際中等教育学校/西山瑞希
- 「いっしょに食べよう~目の不自由な方やさしいメニュー~」立教池袋中学校/和田篤泰
おいしい&ワクワク オレンジページ賞
- 「小白井きゅうりのくるくる焼き」福島県立会津学鳳高等学校/志賀乙斗
- 「地産地消 仙台雪菜のまんじゅ うランチ」宮城県第三高等学校/鈴木晴日
- 「3Kフィンガーフード」大阪府立咲くやこの花中学校/結城晴空
- 「おいしー!ヘルシー!いなりコロッケといなりランチ」愛知県立豊橋東高等学校/山本凜音
- 「まるごとナスのタコメンチ~チーズタコトゥイユを添えて~」大阪府立茨木高等学校/青木 健太朗
- 「発酵パワーで元気もりもり!!菌勝つご飯」長野県飯山高等学校/野田あてな
- 「~鉄分たっぷり~あさりとひじきの彩りキッシュ」大府市立大府西中学校/横井里奈
- 「頑張る父へ お米を使ったいわしパフェ」城里町立常北中学校/菊池大翔
- 「マッシュルームの南部せんべい 唐揚げ~バジルソース添え~」岩手県立平舘高等学校/柴崎光祈
- 「眼の疲れを回復!? ごまごま海老マヨ~海老出汁の中華スープ添え~」東日本国際大学附属昌平高等学校/塩田菜月
主催/
協力/
協力/味の素株式会社
https://www.ajinomoto.co.jp