
【胃腸をいたわるカンタン薬膳】齋藤菜々子さんの『鶏肉となすのみぞれ煮』鶏胸で!

夏の疲れがたまると、胃腸も弱って食欲が落ちがち。そんなときこそ、体にやさしい薬膳レシピが役立ちます。
『鶏肉となすのみぞれ煮』は、焼いた鶏肉となすに大根おろしを合わせ、ほどよい酸味で後味さっぱり。なじみの食材を使った、ごはんによく合うひと皿です。
『鶏肉となすのみぞれ煮』の薬膳ポイント
薬膳において、食べ物の栄養素が全身にいきわたるように運ぶ役割を担う機能は「脾(ひ)」とよばれます。
脾と胃を温めて消化を助ける「鶏肉」と、脾を強める働きの「なす」、消化を促す「大根」を使ったのがこちらのレシピ。
鶏肉には脾と胃を温めて働きをよくし、消化を促進する効果も。イライラを緩和する力を持つ三つ葉で、気のめぐりもサポートします。
『鶏肉となすのみぞれ煮』のレシピ

材料(2人分)
鶏胸肉……1枚(約250g)
なす……3個(約240g)
好みで三つ葉のざく切り……適宜
〈A〉
大根おろし(水けはきらない)……80g
酒……大さじ1と1/2
しょうゆ……大さじ1と1/2
砂糖……小さじ2
酢……小さじ2
みりん……小さじ2
塩……少々
こしょう……少々
片栗粉……小さじ2
ごま油……大さじ1と1/2
作り方
(1) 材料の下ごしらえをする
なすはへたを取り、大きめの乱切りにする。〈A〉は混ぜる。鶏肉は皮を取って縦半分に切り、横に幅1.5cmのそぎ切りにする。塩、こしょうをふり、片栗粉をまぶす。
(2)鶏肉となすを焼く
フライパンにごま油大さじ1/2を中火で熱し、鶏肉を並べ入れる。焼き色がつくまで2分ほど焼いたら上下を返し、1分ほど焼いて取り出す。フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、なすを皮目を下にして並べ入れる。ふたをして3分ほど蒸し焼きにし、ふたを取って上下を返す。再びふたをして弱めの中火にし、3分ほど蒸し焼きにする。
(3)煮る
フライパンに鶏肉を戻し入れて〈A〉を加え、ときどき混ぜながら2分ほど煮る。器に盛り、好みで三つ葉をのせる。
夏の疲れを感じたときこそ、身近な食材で体をいたわるひと皿を。毎日のごはんに薬膳を取り入れて、体も心もほっと満たしてみてください。
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料理/齋藤菜々子 撮影/佐々木美果 スタイリング/久保田朋子 文/池田なるみ