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【ボリビアでインフェクション】郷に入っては郷に従え、だがしかし、生肉は喰うべからず①

今日は、私の印象に残っている食事と、その思い出についてお話させてください。

私は旅が大好きで、自分のレシピの幅を広げるためにも「郷に入っては郷に従え」スタイルでいろいろなものを食べてきました。

  1. ペルーで食べた牛の心臓の串焼き
  2. ボリビアで食べたアルパカ
  3. ベネチアでカモメから死守したロールピザ
  4. フィンランドの天然酵母のパン屋さんが恵んでくれた3斤棒の食パン
  5. カンボジアで食べた人毛入りのサンドイッチ
  6. ドイツのとんでもなくおいしかったパン

…挙げればキリがないくらい
思い出のごはん(いい意味でも悪い意味でも)がいっぱいです。

稼いだお金はすべて旅に費やす

私は、管理栄養士仲間の友人と、よく旅に行きます(「池ちゃん」と言います。きっとこれからも頻繁に登場すると思うので「池ちゃん」と呼びますね)。

稼いだお金はすべて旅に費やす、くらいの勢いで旅に行きます。
世界の食文化を知るための旅、まさにグルメツアーです。

基本的に宿だけ抑えて
ツアーなどには参加しません。

自分たちで街を歩いて
現地の人が行きそうな店に入り、現地の人と同じものを食べる

それが私たちの旅のモットーです。
なるべく観光客向けの飲食店にはいかないようにしています。

基本的に貧乏旅のため、移動手段は徒歩。
とにかく歩いて探索するので、とてもお腹がすきます。

1番歩いたのはイタリアのローマで、朝から晩までずっと歩いていましたね(迷った、とも言えますが)。
1日でフルマラソンくらい歩きました。

お腹ペコペコすぎて買った瞬間かぶりつく



その日バールで買って食べたピザみたいなパンがおいしすぎて、親指立てて「グラッチェ!!!!」と叫びました。
今思うと、「ボーノ!!!」が正解ですね。

お腹すきすぎて札束くらい買った



店員さんが笑顔を返してくれたのはきっと
「なんやこいつら金払って食べて大声で『ありがとう!!』てww」
と思われていたのでしょう。

ペルーで食べた牛の心臓の串焼き

話を戻して、1.ペルーで食べた牛の心臓の串焼き についてお話します。

ペルー入りして3日目。
ナスカからマチュピチュに移動するために、ペルーのリマという都市に一泊しました。

安定のノープランだった私たちはもちろん路頭に迷います。

ホテルに夕方チェックインしたものの近くに飲食店がない。
リマには、日本でいう駄菓子屋さんのようななに屋かよくわからない小さなお店が多く、飲食店が見当たらない。
もちろんガイドなんてつけていないので自分たちで見つけなきゃ夜ごはんにありつけません

安定の街中ウォーキングのスタートです!

おじいさんのいる店は安心?

女二人で夜道を歩いているとよく声を掛けられるんですが、南米×夜のシチュエーションは特に怖かったです。
ペルーの公用語はスペイン語なので基本的になに言ってるかはわからないのですが「お姉さんたち、おいしいごはんあるよ?踊ってく?」みたいな声を掛けられました。

いや踊ってく?はおかしくない?
お兄さんは、見るからにチャラく、すでにべろべろに酔っていて
店も「ここ100%飲食店ちゃうやん」みたいな場所。

これ、ごはんのあと自分ら食われる系の店だと察知し、
財布とパスポートをしっかり身につけ、Graciasと足早にその場を去りました。

行きついたのが、なにやらファーストフード店のような明るい雰囲気のお店。
店の前におじいさんが立っていたので安心し、私たちはその店に入りました。

いや今思うとおじいさんいただけで何で安心したんだろ。笑

地元のおじいさんも行くお店が安心感につながったのかな。
最悪、じいさまなら走って逃げられる的な?笑

名物料理をオーダー

店に入り、ポヨアラブラサ(ペルー風のローストチキン Pollo a la Brasa)と店の看板商品らしい「ロッキーズサラダ」=アボカドののったサラダ、アンティクーチョピスコサワーをオーダー。

ポヨアラブラサは、ペルー風のローストチキン Pollo a la Brasa。
しっかり大きくて、日本だとクリスマスにしか見ないサイズ。

アンティクーチョは、ペルー風の焼き鳥。
一口大に切り分けた牛の心臓を唐辛子(アヒ・アマリージョ)、ニンニク、クミン、ワインなどで作ったタレに漬け込み、それを5、6個ずつ金串に刺し炭火で焼いたもの。

これが待てど暮らせど出てこない。笑

ペルーやボリビアで感じたのは「時間の流れがとてもゆるやかなこと」。
町中見渡しても、だれも急いでないんですよ。

スーパーのレジ打ちものんびりだし飲食店のサーブも死ぬほど遅い。

ツアーのガイドさんも時間を気にしないし、なんなら「今日デートだからツアー早く切り上げていい?」的なことを平気で言うんです。

大学時代に「お客さまからオーダーが入ったら1分以内に提供します!」のすき家でバイトしてた池ちゃんと私にとっては、衝撃的な遅さでした。

でも、それもまたいいんです。
旅の醍醐味。
「お客さま」なんて概念ゼロで、むしろ「俺ら作ってやってんだぞ?ぴーきゃー言わずに待てよ」感。笑

こっちもゆったりできるし、待っている時間もワクワクして楽しかったです。

届いたポヨアラブラサにかじりつく

ボスの登場

そして出てきたアーティクーチョ。
これがね…びっくりするくらい大きい!!!!笑

牛の心臓の串焼き(とにかく巨大)



4cm角くらいの牛ハツが4個串に刺さったものが4本。

一切れが日本の焼き鳥の二串分くらい。
もう、本当に大きい。

その見た目に圧倒されつつ齧りつくと、にんにくやクミンが効いていてめちゃくちゃおいしいのです…!!

直火で焼いているからか焦げ目も強く、外はこんがり中はジューシーで
びっくりするくらいおいしい!!!!!

いや中のジューシーさ半端ないな…と思い肉を凝視すると、中がほんのり赤い…

郷に入っては…vs 管理栄養士としての衛生感覚

2人とも管理栄養士なので一瞬不安がよぎりますが
店員さんに「火は入ってます?」なんて聞ける語彙力もないし、郷に入っては郷に従え、が私たちの旅のモットーなので気にせず食べ続けます。

これが正解だったか否かは
2日後の自分たちの体が証明してくれました。

To be continued…

菱沼 未央・管理栄養士(東京) ヒシヌマミオ

オレペエディター

おいしいものが大好きなフリーランス管理栄養士。
惣菜管理士/パンシェルジュ/離乳食・幼児食コーディネーター/5歳男の子のママ。
レシピ・献立作成、講演活動、フードスタイリング・撮影、栄養相談、栄養コラムの執筆等を行う。

菱沼未央の Instagram:@fujifab12 はこちら

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