

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者4人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

vol.06
入社25年目 ビール大好きな藤井の場合
『カオスなごぼうチップ』
カリカリ、サクサク、ぱりぱりしたものでビールを飲むのが好きです。ポテチがいちばんメジャーですが、ああいう香ばしいものって、飲み始めのつまみとして最高ですよね。カリカリかじっているうちに楽しくなって、「飲むぞぉー」とテンション上がります(笑)。
お店のカリカリものでまず好きなのは、そば居酒屋の揚げそば。〆で絶対食べるであろう麺類が、最初にスナックとして出てくるのってオツだな~と思います。
九州料理の店で出てくる、さつまいもを細ーく切って揚げたものも大好き。カリッカリで、ほんのり甘くて、仕上げにふった塩とのコラボが絶妙で!
きょうのごぼうチップも、そんな愛すべきカリカリおつまみのひとつ。ちょっとおジミなイメージのごぼうが、スナックにすることで、ポップな食べもの(?)に変身する気がするんです。
ポイントは、ピーラーで薄く削ること。香ばしく揚がるうえ、もつれやすくなります(後半はメリットではない・笑)。モジャッとしたへんてこな見た目も、笑えるおつまみとしてならアリかな~と思っています。
そしてもうひとつ、「のり塩味」にするのも推しポイント。ごぼうの素朴な風味と、青のりの香りが絶妙に合うんです! 粗びきこしょうや粉チーズも合わなくはないですが、個人的には和の味、のり塩をまず試していただきたい。では、からまった「ごぼうカオス」と格闘しながら、楽しく食べてくださいね~♪
こんな感じで、からまったまま全体に広げて揚げればOK。最初はフニャフニャで心配になりますが、次第にしっかりしてきます。
あぁ…カオスよ。これ、決してスムーズには取れません(笑)。でも、重なり合ったところがザクザクして美味なんだなあ。
オレぺの中の人のうちごはんレシピ
『カオスなごぼうチップ』

材料(お通しの量×4人分)
- ごぼう 1/2本(約25cm)
- 小麦粉 大さじ2
- サラダ油 適宜
- 塩 適宜
- 青のり 適宜
作り方
- ごぼうは皮つきのまま洗い、ピーラーで長さ12㎝くらいの帯状に削る。
⇒1~2cmの幅のある帯にしたいので、ひとつ「面」ができるまでむいてから転がし、次の面へ…というイメージ。最終的に四角い柱になったら、残りは包丁で薄切りに。 - ごぼうをさっと水にさらしてざるに上げ、水けがついたままボールに入れる。小麦粉をふり、手で全体にからめる。⇒ごぼうの切り口にうっすらところもがつく感じでOK。
- フライパンにサラダ油を高さ2cmほど入れ、低めの中温に熱する。ごぼうの1/2量を広げて入れ、ときどきほぐしながら2~3分揚げる。最後に強火にして20秒ほどからりと揚げ、熱いうちに塩、青のりをふる。残りも同様に揚げる。⇒焦がすと苦くなるので、最初は低めの温度でスタート。じっくりと余分な水分を抜き、薄く色づいてパリッとしてきたら火を強めるのがコツです。

- Editor No.02 藤井裕子(通称・藤井ちゃん)
- 岡山県岡山市出身。1995年にオレンジページに入社。もともと料理は好きだったが、入社してお酒好きが加速し、おつまみ企画を多く担当。ときどきオレンジページ公式Twitterに出没し、自己流おつまみレシピをつぶやいたりする。家族は夫と大学生男子。
藤井のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。
〜電子版限定〜
オレぺの中の人のうちの味・好きな味
検索できないレシピ 和食・おやつ
オレぺのレシピを世に送り出しつづけているベテラン料理編集者4人が、これまで出会ったレシピの中から好きなもの、忘れられないものを自ら作って、撮って、語ります。
各電子書籍ストアにて好評配信中!