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肌は夏に老ける。手強いシミ・しわ・くすみの原因=〈肌サビ〉を防ぐセルフケアとは?

加齢のせいとあきらめがちな、シミ、シワ、くすみ。じつは、紫外線による〈肌サビ〉が原因かもしれません。

今回は、皮膚科医の小林智子先生肌サビを防ぐ方法を教えていただきました。

5月〜8月は、紫外線が1年でもっとも多く降り注ぐ季節。気づいたそのときから、しっかり対策していきましょう。

肌サビってなに?

紫外線による『肌の酸化=肌サビ

小林先生によると、「肌は夏に老ける」といわれるほど、紫外線のダメージは想像以上に大きいのだそう。

「紫外線A波(UVA)は肌の奥まで届いてコラーゲンを分解し、シワの原因に。紫外線B波(UVB)は肌の表面が赤く炎症を起こし、シミの原因になります。さらに、炎症を起こす過程で活性酸素をつくり出し、肌の酸化=肌をサビつかせることで細胞の機能を低下させ、肌の老化を助長するのです」

若々しい肌を保つには、この酸化リスクを減らすことが大切。紫外線をなるべく浴びない工夫と、体の中から酸化を防ぐケアが必要です。

肌サビ対策3カ条!

体の内と外から酸化リスクを減らすことで、肌サビを防ぐことができます。まずは基本の3カ条を学びましょう!

➀日焼け止めなどで紫外線から肌を守る

まずは、物理的に肌に浴びる紫外線量を減らすことが大切。朝起きたらスキンケアの1ステップとして、必ず日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。紫外線は一年じゅう、曇りの日でも降り注いでいるので、天気に関係なく塗ることが大事。また、日常生活での紫外線をしっかり遮断するには、SPF値が30以上のものが安心です。

②食事や化粧品で活性酸素を減らす

日焼け止めを塗っても、肌や体内に侵入する紫外線を100%カットするのは困難。抗酸化成分を含む食品や化粧品を意識して取り入れ、酸化ダメージをできるだけ減らすようにしましょう。

抗酸化成分を豊富に含む食べ物
パプリカ、にんじん、ブロッコリースプラウト、ブルーベリー、緑茶など。
日中の酸化リスクを効率よく減らすには、朝にとることがおすすめです。朝食は、意識的に抗酸化成分の多い食品を食べるといいでしょう。午前中の仕事や家事の合間に緑茶を飲むのもおすすめです。

③洗顔やクレンジングで肌表面の汚れや過剰な皮脂を落とす

日焼け止め・メイク用品に含まれる油剤や、過剰な皮脂。肌に残ったままにしていると酸化の原因に。夜は洗浄力のあるクレンジングを使い、肌の汚れをきちんと落としましょう。また、夏は寝ている間も皮脂や汗が多く出ています。朝も洗顔料を使って洗顔を。乾燥肌の人も、皮脂が出やすいTゾーンだけでも洗顔料を使うのが◎。


日々の小さなケアが、〈肌サビ〉を防ぐ力になります。
紫外線が気になる季節、肌をいたわる時間をいつもより少しだけ意識してみてくださいね。

『オレンジページ』2025年5月17日号より)

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監修/小林智子 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/池田 泉  文/池田なるみ