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元タカラジェンヌ 食と美のトビラ

元宝塚歌劇団 星組男役スター天華えまさん「朝食は必ず玄米と納豆です」【食のトビラ】

2024.05.09

華やかで気品ある夢のようなキラキラのステージ、宝塚歌劇。約3時間のステージを彩るタカラジェンヌたちは清く正しく美しく、そして心身ともにパワフル! その生き生きとした魅力の源である「食」と「美」のこだわりを、宝塚歌劇OGのかたがたに現役時代を振り返りながら教えていただく連載です。

12年のタカラジェンヌ人生のなかで、もっとも迷い悩んだのはやはりあの役だった!?


4月6日に宝塚歌劇団を退団し新たな道を歩みはじめたばかりの、元星組男役スターの天華えま(あまはな・えま)さんが登場! まずは退団を決めたきっかけや在団中のことについて、語っていただきました。

「自分がここ(宝塚歌劇団)でやりたかったことがどんどんかなっていき、もうやり残したことはないなと思って『退団します』と劇団に言いに行ったんです」


Instagramのアカウントの開設を、『Stella Voice』の千秋楽が行われたちょうど1年後の2024年4月9日にしたことからもわかるように、『Stella Voice』は天華さんにとって特別な公演だったそう。

「もちろんすべての公演が大事ではありますが、自分が最上級生として真ん中でひっぱる公演は特にたくさんの学びを与えてくれました。自分一人では決して舞台に立つことはできないと再認識し、いろいろなかたにあらためて感謝の気持ちを抱かせてくれた大切な公演です」

宝塚歌劇ではあまりない、コンテンポラリーダンスの場面が印象的だったことを伝えると、裏話も披露してくれました。

「クラシックバレエひと筋だった学生時代にコンテンポラリーダンスに出会い、『こんなダンスの表現方法もあるんだ』と衝撃を受けてワークショップに通っていたことがあったんです。『Stella Voice』への出演が決まったときに演出の中村一徳先生が『何をやってもいいよ』と言ってくださったので、自由な発想で音楽を表現するダンスに挑戦したいと制作のかたに伝えて素晴らしい場面を作っていただきました。

あの場面の振り付けをされた森優貴先生の劇団レッスンも大好きで、毎回参加していました。私が学生時代に通っていたバレエ教室の発表会で踊った『白鳥の湖』で組ませていただいたダンサーの方が、森先生のお知り合いだったそうで、それをきっかけにいろいろとお話するようになりました。ダンスに対する思いや自分を探求される姿勢などとても共感できるところが多く、先生の振り付けで一度舞台に立ってみたいと思っていたんです。先生の表現をコンテンポラリーダンスで最大限に高めたい、という願いをかなえていただいたのが『エロス』(場面タイトル)です」


ダンスだけでなく、歌やお芝居の上手さにも定評があった天華さん。「『ディミトリ』のナサウィー、『1789』のダントン……後半はクセ強な役が多かったですよね」と笑います。それまでは漢気のある役が多かったなか、印象づける役どころで自身の振り幅が大きくなって引き出しが増え、演じることがさらに楽しくなったそう。それより前に天華さんの魅力を広く知らしめるきっかけとなった役といえば、『ロミオとジュリエット』の〈死〉。愛月ひかる(あいづき・ひかる、元星組男役スター)さんとのダブルキャストでした。

セリフのない、人間じゃないものを演じることってこんなに大変なんだと思いました。通常の男役は、女性より重く見せることが大事だから、重心を落として腰から歩くことを心がけます。それとは真逆にあるような死の無重力感を出すのがむずかしくて、歩くだけでみっちり2時間お稽古したこともありました。とりあえずやってみようと思って演じると、『元気な死』とか『やんちゃな死』って言われちゃって(笑)」

天華さん自身、愛月さんや初演の真風涼帆(まかぜ・すずほ、元宙組トップスター)さんのように男役として完成されていて風格が備わっているかたが演じる役と認識していたため、その意識から脱するのに苦心したと言います。

「死は、場面を掌握する役割があると思って〈居方〉に悩んでいたのですが、あるとき演出の小池修一郎先生から『ロミオの影に見えたよ』と言っていただいたんです。そこでパッと目の前が開けて、世界を上から見るというよりロミオに対しての“死”として作り込めばいいのかと。そこからすごく心が軽くなって、自分なりの死を表現できるようになりました」


これからどんなことに挑戦したいかうかがうと、やはり「とにかくお芝居がしたい」。

映像のリアルなお芝居にとても興味があります。これから始まる舞台『サイボーグ009』の声録りで、ありがたいことに声がいいと褒めていただいたので、声を使うお仕事にもチャレンジしてみたいです。乗馬を習っているから時代劇にも惹かれます。現役のときは殺陣のお稽古があり、武器を操る役もたくさん経験させていただきました。長い槍、弓矢、ムチ……(笑)。

タカラヅカで培ってきた今までのお芝居に加え、これからまたいろいろなものを吸収して新しい演じ方を模索していきたいです。挑戦できる機会をいただけるように、一歩一歩頑張っていきたいと思っています」

ユーモアを交えながら生き生きと語る天華さんを作る「食」と「美」について、2回にわたりひもといていきます。

「とりあえずチャレンジしたくなる」。なんでも作れちゃう天華さんの自作料理の数々を披露!


――玄米や納豆がお好きということで、今日は玄米おにぎりをにぎっていただきました。


食べることは生きることだと思っているので、体に取り入れるものには気をつかいます。体が資本の職業なので自分の体は自分でつくり上げるものですし。なので、在団中からずっと自炊を続けています。朝ごはんを食べないとか考えられない。私はちょっとでもおなかがすくと不機嫌になってしまうので(笑)。朝ごはんを作るためなら早起きすることも苦にならないんです。

体について調べてもらったときに、白米より玄米のほうが体質に合っているんじゃないかと言われたのが玄米を食べはじめるきっかけだったのですが、食べてみたらおいしかったのでそこからずっと続けています。毎食玄米。白米も好きなので、外食では白米かな。

――今日の朝ごはんは何をめしあがられましたか?

だいたいいつもいっしょなんですけど、今日は玄米ご飯とおみそ汁と納豆と卵焼き、あとヨーグルトとキウイかな。おみそ汁の具は今、あおさにハマっています。おみそ汁って無性に飲みたくなりません? 私はみなさんが思っている以上に具を入れるんですよ、ほぼ具(笑)。卵焼きには絶対白だし。無心で作れる一品です。

朝はパン派の家だったので学生時代はそうでしたけど、体のことを気にしなきゃと思いはじめてからは体質に合う和食になりました。おみそ汁も大好きだから、音楽学校に入って以降はみそをきらしたことがないですね。
P’s Photo
朝食は欠かさない。玄米ご飯、納豆、具だくさんみそ汁、卵焼きはスタメン。

撮影/三好宣弘(RELATION) 本人提供 乃利松食品吉井商店提供 カネ吉ヤマモトフーズ提供 文/淡路裕子

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