今回は、冬の定番フルーツ〈みかん〉をもっとおいしく食べるコツを紹介します!
■みかんを甘くする方法は3つ!
「買ってきたみかんがすっぱい!」なんてことありますよね。手間もお金もかからずに簡単に甘くする方法があるんです!
その① みかんをやさしくもむ
いちばん手っ取り早い方法が、食べる前にみかんをモミモミすること。みかんをもむと細胞が壊れ、その修復にクエン酸(=かんきつ類に含まれる酸味成分)が消費されるので酸味が減り、甘みがより感じやすくなるのだとか。
みかんをモミモミするときは、やさしく。もみすぎると食感が損なわれるので、ほどほどに……。
その② りんごといっしょにポリ袋で保存する
りんごから発生するエチレンガスによって、みかんが追熟するのがその理由。ただし、追熟しすぎには注意して、食べごろを逃さないようにしてくださいね。
その③ みかんを焼く!
なんと、みかんは焼くと甘―くなるんです! 方法は簡単。魚焼きグリルやトースターなどで表面に焦げ目がつくまで焼くだけ。焼くことで水分が蒸発し、成分が濃縮されて甘みが倍増。食感はトロッとジューシー、まるでジャムのような濃厚な味わいに!
「焼きみかん」の作り方
魚焼きグリルに並べ、皮が黒くなるまで焼く。片面焼きなら中火で7 分ずつ、両面焼きなら中火で10 分が目安。無農薬・無肥料のみかんなら皮ごと食べることもできる。ただし焼く前に水でよく洗い、焦げている部分は避けて食べて。
■甘いみかんを一発で見分けるコツは2つ!
続いて、甘くておいしいみかんを見分けるコツも紹介します。触らなくてもパッとみてわかる特徴なので、ぜひ選ぶときの参考にしてみて。
その① 傷があってデコボコしてる
傷のないきれいなものを選びがちですが、じつはそれは間違い。買うなら表面に傷や凹凸があるものを選ぶのが正解だそう。傷や凸凹があるものは、木の外側に実って枝や葉がよくぶつかった証拠。太陽の光をしっかり浴びて甘みが増しているのだとか。
傷があるものは、なんとなく避けてしまいがち……。だけど、それがおいしさの証拠だったとは!
その② 皮のつぶつぶがきめ細かい
みかんの皮にある小さな点々=「油胞」が、細かく点在しているものほどおいしいと言われています。油胞が多いみかんは枝先に実っていることが多く、先端に垂れ下がっている実ほど糖分がたっぷりたまるのだそう。
みかんをおいしく食べるための豆知識、いかがでしたか? 特別な道具やめんどうな作業はいっさい不要なので、試してみる価値ありですよ~。
教えてくれたのは……
泉谷 昇さん
セレクトショップ「愛媛の食卓」店主。愛媛県だけでも40 種類以上栽培されているかんきつ類の味の違いを楽しむため、「みかんソムリエ」の資格を考案。
亀崎智子さん
管理栄養士。野菜や果物の生産、流通、栄養や調理法などについての資格「野菜ソムリエ」を保有している。みかんにまつわる知識も豊富。
(
『オレンジページ』2019年1月17日号より)
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