ひき肉と玉ねぎ、トマト、豆、そしてスパイスを加えた炒め煮メニュー『チリコンカン』。
キドニービーンズを使ったレシピが主流ですが、今回は手軽にミックスビーンズで作るレシピをご紹介。
さらに漢方の考え方によると
・豆×スパイスの組み合わせは水分代謝アップ!・セロリや玉ねぎで「気」のめぐりもよくなるといいことづくし。不調が気になる夏の終わりに体内をすっきりさせて。
『チリコンカン』のレシピ
材料(2人分)
合いびき肉……100g
ミックスビーンズの水煮……100g
ホールトマト(缶詰)……150g
玉ねぎ……1/4個
セロリの茎……1/3本分
セロリの葉……2~3枚
にんにくのみじん切り……1かけ分
しょうがのみじん切り……1かけ分
チリパウダー……大さじ1/2
オリーブオイル
砂糖(あればさとうきび糖)
塩
こしょう
作り方
(1)玉ねぎ、セロリの茎、セロリの葉はみじん切りにする。セロリの葉は飾り用に少し取り分けておく。
(2)鍋にオリーブオイル大さじ1、にんにく、しょうがを中火で熱し、香りが立つまで炒める。(1)を加えてさらに炒め、玉ねぎが透き通ったら、ひき肉、チリパウダーを加えて肉の色が変わるまで炒める。ミックスビーンズ、ホールトマト、砂糖ひとつまみを加え、ホールトマトをつぶしながら7~8分、汁けがなくなるまで煮る。塩、こしょう各少々をふって全体を混ぜる。器に盛り、飾り用のセロリの葉を散らす。
漢方の考え方
漢方で重要な要素「気・血・水」とは?
「気」:気力や元気、エネルギー。
「血」:血液とその流れ。
「水」:血液以外の体内の水分で、リンパ液や細胞間液、唾液や汗など。
をさし、私たちの体を構成する3要素の考え方です。漢方では「気・血・水」が全身をうまくめぐっている状態が理想的!
頭痛には「気」「水」のめぐりがキモ
気圧の変化が大きい夏の終わりは頭痛に悩む人も。漢方ではこのタイプの頭痛を水分代謝の異常と考えます。豆類、スパイスなど「気」「水」のめぐりをよくする食材を取り入れて。
教えてくれたのは……
杏仁美友さん
国際中医師、中医薬膳師。一般社団法人薬膳コンシェルジュ協会代表理事。わかりやすい漢方解説や作りやすい薬膳レシピに定評がある。テレビ、雑誌などでレシピを提案するほか、薬膳の資格講座の運営など、薬膳を広めるために幅広く活動している。