暑い夏に食べたくなるのが、あっさり味の『豚しゃぶサラダ』。
ただゆでるだけな分、豚肉が堅くなったり、パサつくことも。そこで
絶対失敗しない「基本の豚しゃぶ」のコツを料理研究家・樋口直哉さんに教わりました。
柔らかさをキープするゆで方、冷やし方、人気のたれまでばっちりお届けします!
『豚しゃぶサラダ』のレシピ
材料(2人分)
豚ロース薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)……200g
玉ねぎの薄切り……1/2個分(約100g)
香味だれ
砂糖、白すりごま、酢……各大さじ1
しょうゆ……大さじ3
青じその葉のせん切り……5枚分
ねぎのみじん切り……5cm分(約10g)
塩
砂糖
酒
作り方
(1)香味だれを作る玉ねぎは水に15分ほどさらし、水けをきる。香味だれの材料を順に混ぜて冷蔵庫で冷やしておく。別のボールにたっぷりの水を入れる。
(2)湯を沸かし、豚肉をゆでる
鍋に水1.5リットルを入れて中火にかける。鍋底の泡がいくつか浮かんできたら、ごく弱火にする。塩10g(小さじ2弱)、砂糖大さじ1、酒大さじ3を加え、豚肉の1/3量を加える。
ポイント
・湯には、砂糖や酒、塩などの調味料を加えて。下味の意味だけでなく、塩分や糖分を加えて濃度を濃くすることで肉の味が薄まるのを防止。また保水力のある砂糖が肉をしっとりとさせたり、弱酸性の酒が肉を柔らかくする効果も!
・湯の温度は80℃が目安。鍋底についていた泡がいくつか浮いてきたら80℃を超えた合図。完全に沸騰した湯では、すぐに火が入って堅い食感になってしまいます。ちなみに、豚肉は95℃以下でゆでればアクは出ません。アクが出なくてもしっかり火が通っているのでご安心を!
(3)豚肉を水にとり、ざるでさます豚肉の色が変わったら、(1)のボールの水にさっとさらして粗熱を取り、ざるに広げてさます。残りも同様にする。器に玉ねぎを広げて豚肉を盛り、香味だれをかける。
ポイント
冷やしすぎは肉を堅くするため、氷水ではなく常温の水にさらすのが正解。氷水でなくても肉の温度は下がります!ちょっとしたコツなのに、仕上がりは驚くほど段違いのおいしさ。ぜひお試しを!
教えてくれたのは……
樋口直哉さん
料理家・作家。服部栄養専門学校卒業。科学的な考え方から、料理の「当たり前」を深掘りし、おいしさを最大限に引き出すレシピを紹介している。
(『オレンジページ』2021年8月2日号より)
関連記事
休日課長が「一生作り続ける、基本のソース焼きそば」レシピとは?絶対失敗しない、理想のふわとろぐあい。休日課長が愛する『基本の親子丼』レシピとは?