じめじめ&暑さが増すにつれて食べたくなる、さっぱりとした味わい。そこでおすすめなのが、
梅干しを使った料理です。
「私にとって梅干しは調味料!」と梅干しを愛してやまない料理家・ワタナベマキさんのおすすめが、
酢のかわりに梅干しを使った南蛮漬け風のメニューです。
「酸味だけでなく果実のうまみやジューシーさも加わり、味わいに奥行きが出ますよ」とのこと。
しっとり蒸した鶏むね肉を梅たっぷりのだしにひたして、さわやかにいただきます!
『しっとり蒸し鶏の梅南蛮漬け風』のレシピ
揚げずにフライパン蒸しで作れる、夏にうれしい手軽な南蛮漬け。梅風味の漬け汁はツンとしすぎずまろやか。ぜひ汁まで味わって。
鶏肉を切ってから蒸すと堅くなりやすいので、一枚まるごと蒸して食べるときに切り分けるのがコツ&漬けている途中に一度返すと味なじみがアップ。
材料(2~3人分)
〈漬け汁〉
梅干し(塩分13%前後のもの)……3個(約45g)
だし汁……1カップ
鶏胸肉(大)……1枚(約300g)
玉ねぎ……1/2個(約100g)
ミニトマト……8個
白いりごま……小さじ1
砂糖
酒
作り方
(1)材料の下ごしらえをするバットにだし汁を入れ、梅干しを大まかにちぎって種ごと加える。玉ねぎは縦に薄切りにする。ミニトマトはへたを取り、横半分に切る。鶏肉はペーパータオルで水けを拭き、身の厚いところに切り込みを入れて開き、厚みを均一にする。皮目にフォークを刺して数カ所穴をあけ、砂糖小さじ1をすり込む。
(2)フライパンで蒸すフライパンに鶏肉を皮目を下にして入れ、酒大さじ3、水1/4カップを加えて、弱めの中火にかける。煮立ったらふたをして弱火にし、4分ほど蒸す。玉ねぎとミニトマトを加え、再びふたをして2分ほど蒸し、火を止めてそのまま10分ほどおく(余熱で火を通す)。
(3)漬け汁に浸す(2)をかるく汁けをきって(1)の漬け汁に加える。冷蔵庫に入れ、30分以上おいてなじませる。鶏肉を食べやすく切り、汁ごと器に盛って白いりごまをふる。
今回使った「梅干し」は……
・このメニューは1個15g、塩分濃度13%(10~15%であればOK)の梅干しを使っています。1個の重さがたりない場合は個数を増やす、また塩分が20%近くある場合はレシピより量を減らして、味を調整して。
・塩のみで漬けた白梅干し、赤しそで漬けた赤梅干し、どちらを使ってもOKです。
・種のまわりにもうまみがあるので、捨てずにいっしょに調理するのがおすすめ。仕上げの際などに適宜取り除いて。
(
『オレンジページ』2023年6月17日号より)
教えてくれたのは……
ワタナベマキさん
グラフィックデザイナーを経て料理家に。センスあふれる食材や調味料の組み合わせ、忙しい人に寄り添うレシピが人気。『
料理家・ワタナベ マキ 忙しい人に寄り添う、確かな傑作レシピ選』が好評発売中!
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