みなさんこんにちは。『オレンジページ』本誌編集長の松田紀子です。
本連載は、偶然にも同級生かつ同星座(蟹座)である『オレンジページnet』の新編集長、原田直美さんと交互連載でお送りしております。
第12回:「セレモニー服の買い替えどうしていますか?【蟹座、もうすぐ50歳】オレンジページnet編集長・原田直美」はこちら
セレモニーは洋服よりもヘアスタイル
ひっそりとはじまった蟹座連載、気が付けばもう10回を超えていましたね。
特に何の反響もないので、一体誰得な連載なのかわかりませんが、きっと必要な誰かに届いているはず、と信じて凝りもせず書いてみます。そのうちそっと最終回を迎えるはず。
前回は「卒業式に着るセレモニー服について」というお題で展開していましたが、卒業式に限らず、セレモニー服というのは「1回しか着ないだろうからあんまり高いの買いたくないけど、しょぼいのにしたらそれはそれで当日見劣りがする感じ」、という課題と背中合わせではありますね。
私の近々のセレモニーは、昨年の息子の高校入学式だったわけですが、もう、
普段着のワンピースに仕事用のジャケットという、まったくセレモニー感のない格好で済ませました。高校生にもなると何の感慨もなくなるものです。
なんとなく、パールのピアスをつけておけばセレモニーっぽいかな、という魂胆です。そういえばセレモニーで思い出しました。20年ほど前、友人が結婚式ラッシュだったころ、せっせと華やかな服を着て列席していたわけですが、あとで写真写りを見て、
「これは華やかポイントは洋服というよりもヘアスタイルでは」と気が付いた私。
早速次の式では、そのころ巷に出始めた「ヘアメイクお任せプラン 5000円」みたいなものを利用したことがありました。
土曜の昼下がり、予約した渋谷のヘアメイクさんにケープをかけられながら、「どのようなスタイルをご希望ですか?」と聞かれた私。「今までにない、斬新なスタイルでお願いします」とオーダーしたところ、店内がざわめきまして…。
普通はハーフアップで毛先くるくる、とかオーダーするんでしょうが、それだと他の来場者とあんまり変わらない。華やかポイントはヘアスタイルです。なのでなんかこう、
素っ頓狂なヘアスタイルにして地味目のいっちょら服から目をそらせたかったんですよね。店内が少しざわついた後、奥からひとりのスタッフがいらっしゃり、「あの…お客様。先ほど斬新なヘアスタイルをご希望だとおっしゃってましたよね…。ぜひ、わたしにやらせてください」。
いた。私の酔狂に響いてくれたスタッフさんがいらっしゃいました。彼女もきっと、毎日同じようなスタイルを担当するのに飽きていたんでしょう。「もちろんです!お願いします!」と喜ぶ私。
その1時間後、私に施されたヘアスタイルとは…。
リーゼントでした。たしかに斬新。ワンピースにリーゼント。当時ボブくらいの紙の長さでしたが、それはもう器用に、髪という髪を前方へ前方へととがらせガッチガチに固めて、なかなか存在感のあるリーゼントにしてくださったのでした。
スタッフさん曰く「一度やってみたかったんですが、なかなかOKを下さるお客様がいらっしゃらなくて・・」と嬉しそう。
私はもう、大満足。
意気揚々と結婚パーティに参りましたけども、私の半径3メートル以内にはだれも近づいてきてくれませんでした。(でも主賓には大爆笑していただけたので、問題ありません)
その時の写真を探してみましたが、写真整理が壊滅的に苦手な私の手元に残っているはずもなく…。お見せできずに残念です。
ということで、
セレモニーは洋服よりもヘアスタイル、ということをどこかで思い出していただければ嬉しいです。
今年のさくらも美しかったですね~ みなさんの春に幸あれ!
子供の春休みが終わると、またお弁当を作らないといけない日々が始まりますが、直美ちゃんはお弁当作りの毎日が始まりますか?
今発売の「オレンジページ」本誌は、お弁当号ですのでぜひ参考にしてくださいね!
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