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料理の楽しさも感じられるし、お手軽。「ちょうどいい料理」にSNSで大反響! 話題の料理家・長谷川あかりさんインタビュー

2023.01.27




ごく普通の家事である料理という行為から、喜びを感じてほしいと長谷川さん

――長谷川さんはご自身の発信の中で、あまり〈時短〉という言葉を使わないのも印象的です。

時短料理自体は、私も大好きなんですよ。でもちょっと〈作った感〉がある料理のほうが、生み出す楽しさを感じられると思うんです。

そもそも料理は楽しいものだと思ってやっているので、楽しくない前提でレシピを作り始めるのが少し悲しい気がして。

でも私も大学に入学した当時は忙しくて、時短料理や買ってきた総菜ばかり食べていたときもありました。

――22歳で大学に進学されて、本格的に栄養学を学ばれるようになったのですよね。進学のきっかけになったことは何でしょうか。

婚約を機に芸能界引退を決めたのですが、それまで将来の夢は何かなんて考えたこともなかったんです。本来なら高校とか大学とか、しかるべきときに進路について考えるタイミングがあるはずなのに、ずっと芸能活動に一直線で、それをすっ飛ばしていたので。

あらためて将来何がしたいか考えたとき、大学に行ってみたい、せっかく行くなら好きな食のことを学ぼうと思いました。

これがもう、入ってみたら大変で。家事をしながら大学に通っていたのですが、カリキュラムがパンパンなんですよ。朝9時から夕方6時まで授業が詰まっていて、その後8時まで課題をやらないと間に合わないくらい。

――ええ! 家のことをこなしながらそれをやるという……ちょっと想像がつきません。

これ、夫にだまされたんですよ(笑)! 「大学なんて、テスト直前にノートを暗記すれば単位取れるよ、楽勝だよ」って言ってたのに。聞いてた話と全然違うって抗議したら、「そんな世界があるなんて知らなかった」ってドン引きしてました(笑)。

授業では覚えなくてはいけないことも多かったのですが、それ自体はあまり苦ではなかったんです。でも家事との両立が物理的にむずかしくて。帰宅してから作るとなると、ことこと煮込むような時間のかかる料理なんてできないし、これは無理だ! ってなっちゃって。それまでは趣味で料理を楽しんでいただけだったんだと実感しました。

それで、最初は「時短料理」と「総菜」に頼っていたんです。


2年間短大に通った後、4年制大学に編入。勉強に家事に、ハードだった学生時代

――その状況では、なかなか料理を楽しむことも難しそうです。

でも時短料理は簡単でありがたい反面、同じ20分かけて作るなら、もうちょっと〈やってる感〉欲しいんだよなぁとか思いはじめて、ストレスがたまっちゃって。

 ――がっつり料理するのはむずかしいけれど、ほどよく作る楽しさも欲しい、と。

はい。私がそれまで好きだったすごく専門的で凝った料理と、忙しいとき簡単にすませたくて作る時短料理、その中間のちょうどいい感じのレシピがないなと思ったんです。

私としては、時短料理でショートカットされている部分の楽しい作業を、もうちょっと味わいたいんですよ。それで「よし、そういうレシピがないなら、自分で作ってみるか」って。

言語化しにくいんですけど、私が思う〈ちょうどいい〉レシピを発信したいんです。

――長谷川さんが発信するレシピは、でき上がった料理の写真もすてきですよね。おしゃれなのに手が届く感じがして、「これなら私でもできそう」と思わせてくれます。

料理の写真もレシピと同じで、やっぱり〈ちょうどいい〉感じにしたいんです。

じつは、レシピの発信を始めた当初は、もっとおしゃれに作り込んだ写真をあげていたんですよ。でもだんだん、その写真を見て、「余裕があってすてきな暮らしをしている人の話だから、私には関係ない」と思うかたもいるのではと思うようになって。

私だって毎回すてきに作り込んでいるわけじゃないし、実際に料理を「作りたい」と思ってもらわないと意味がないので。

今はうちの食卓で、食べる直前にパパッと撮った写真を載せています。

――あれは長谷川家の日常の食卓の写真なんですね!

そうです、そうです。

カメラも最初は一眼を使っていたけど、今はiPhoneなんですよ(笑)。


〈PROFILE〉
長谷川あかり
1996年埼玉県生まれ。料理家、管理栄養士。10代で芸能界入りし、NHK『天才てれびくんMAX』などで子役タレントとして活躍。20歳で引退後、料理の道を志し、大学で栄養学を学ぶ。卒業後の2022年4月からSNSで始めたレシピ投稿が瞬く間に注目を集め、大きな話題に。「なんでもない日を幸せにする、シンプルで豊かなごはん」をテーマに、食べ疲れないのにちょっぴりおしゃれで自己肯定感の上がるレシピを発信中。同年11月、初のレシピ本となる『クタクタな心と体をおいしく満たす  いたわりごはん』(KADOKAWA)を上梓。

『長谷川あかりの日々の料理これでいいのだ』毎月27日更新・過去の連載はこちら>>>

撮影/キッチンミノル 取材・文/唐澤理恵

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