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「お酒は1日一杯までと決めました」角田光代さんインタビュー。ウィズコロナ時代に「やめたこと」「始めたこと」

2022.11.23

新型コロナウイルスの流行で、大きく変化した私たちの生活。
自宅での暮らし方や仕事、趣味、人間関係など……。

ウィズコロナ時代にしなやかに生きるために、「やめたこと」「始めたこと」を、作家の角田光代さんに聞きました。

「自分のペースで心地よく暮らせるようになりました」


5年ぶりの長編小説『タラント』を、今年2月に上梓。
コロナ生活の中でも変わらず、「朝から夕方まで仕事場に通い、趣味のボクシング、ジョギング、英会話も変わらず継続していた」という角田光代さんですが、さまざまな変化もありました。

お酒をセーブしてたしなむように

角田光代さんは、食事とお酒が大好き。
以前は仕事柄、打ち合わせなどで外食することが多かったそうですが、コロナの流行で、その機会がパタッとなくなりました。

「自粛生活が始まった当初、自宅で料理を作って、毎日夫と晩酌を楽しんでいました。
外での会食がなくなったことでお酒に弱くなりたくなくて、〈自主練〉と称して飲みつづけていたんですが(笑)、ついつい量が増えてしまって。『これでは体をこわしてしまう』と、一日にレモンサワー1杯と決めて飲むように。これまでは仕事の延長として参加していた酒席も、やめてみると意外と仕事に支障はなかったですね」

大好きなお酒もグラス1杯まで!
角田さんはレモンサワー派。
今夜はこの1 杯と決めて、ゆっくり味わうお酒もいいもの。

「また、もともと好きだった料理も、毎日続けているうちに自分の味に飽きて、いやになってしまいました。そこから、食べたいものを何品かテイクアウトして食卓に出すようになりました」

時間に余裕ができて新たな学び&趣味が

外食が減った一方で、ここ最近、角田さんが定期的に開催するようになったのがホームパーティ。

定期的に開催するようになったホームパーティ。
その食卓にはテイクアウトで買ってきたおいしそうなおかずが。

「コロナが流行する数年前に引っ越したんですが、新居は居酒屋みたいな家にしたいと思って、大勢座れる掘りごたつ式のテーブルを設置してもらったんです。そこに月1回程度、少人数の仲間を招いています。以前は手料理をふるまっていたけれど、今はお総菜を並べて。料理をやめたり、外での会食が減ったことで、気持ちや時間にも余裕が生まれました」


そこで始めたというのが、英語の学習アプリ。 

「昔から英会話教室に通っていたのですが、まったく上達しなくて(苦笑)。それが毎朝、決まった時間にアプリで少しずつ勉強するようになったら、なんだか力がついてきような気がします」


「それからベランダにパラソルを設置して、ホッとひと息つける場所をつくりました」
自宅の庭に訪れる野鳥を観察♪
フルーツを切って置いておくと、野鳥がつつきに来る。
癒やされるひととき。

「私が住んでいる地域は野鳥が多いんですが、その姿を観察したり、写真に撮ったり。
これまで当たり前のように行っていたことを手放したことで、新たな暮らしを楽しんでいます」


角田 光代(かくた みつよ)さん
1967 年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90 年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。2005年『対岸の彼女』で直木賞受賞。近著に『晴れの日の散歩』(小社)などがある。


写真/原 幹和(角田さんプロフィール) 取材・文/矢本祥子

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