
2022.09.05
知れば知るほど、驚かされる納豆パワー。
みんなが知りたい素朴な疑問を、納豆のスペシャリスト・赤田さんに質問しました。
おいしく食べて、健康づくりに役立ててくださいね!
A. 納豆1粒あたりに含まれる生きた納豆菌は、なんと約2億個! ちなみに、納豆1gあたりに10億個以上の生きた納豆菌が入っているとされるので、市販の納豆1パック(50g)には、500億個以上もの納豆菌が入っていると考えられます。
A. 答えはYes。原料の大豆には、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維、便のかさを増してくれる不溶性食物繊維が豊富に含まれています。口から入った納豆菌は腸内に棲みつくことができませんが、毎日食べることによって、善玉菌を増やして腸内環境を整えることができます。
A. 納豆を混ぜたときに糸を引くネバネバの主成分は、納豆菌が作り出すポリグルタミン酸という成分。ポリグルタミン酸は発酵食品の中でもとりわけ納豆に多く含まれており、「食後の血糖値上昇」を抑える働きがあります。納豆かけご飯を食べるほうが、ご飯のみを食べるのに比べて「食後の血糖値上昇」を抑え、糖尿病の予防にも役立つとされています。
Q. 食べるタイミングは1日の中でいつがいいの?
A. 納豆は一般的に、「朝食時に食べると代謝がアップする」「血液をサラサラにするので夕食時に食べると良い」などといわれています。でも、食べたいときにおいしく食べるのが一番なので、1日のどの時間帯に食べてもOKです。
A. 納豆汁や納豆トーストなどのように加熱しても、納豆菌が死んでしまうことはありません。また、納豆菌がつくるビタミンK2(骨を強くする成分)は熱に強く、加熱しても大丈夫です。ただし、ナットウキナーゼ(血液をサラサラにする作用が期待される酵素)は加熱に耐えられず、壊れてしまうので注意。
A. 発酵のプロセスで納豆菌が元気に増殖するのは40℃くらいとされます。とはいえ、常温だと保管中に発酵が進んでしまいますので、おいしく食べるためにも10℃以下で冷蔵保存しましょう。もし冷蔵庫に入りきらない場合は、パックのまま冷凍保存するのも可能です。ただし、冷凍すると食感が変化してしまうことも……。冷蔵保存して、賞味期限内に食べるのがベストです。
A. おすすめはビタミンAを含む食品と組み合わせること。なぜなら、栄養豊富な納豆に含まれていない栄養成分の1つだからです。ちなみに、薬味に使われるしそや、納豆と一緒に使われる卵はビタミンAが豊富なので、「納豆+卵」「納豆+しそ」 の組み合わせは理にかなっているといえます。白菜キムチ を加えるのもおすすめ。
これであなたも、納豆について詳しくなったのでは?
さっそく日々の食事に効果的に取り入れて、腸活に励んでみてくださいね。
教えてくれたのは……
赤田圭司さん
タカノフーズ納豆研究開発・所長。納豆のスペシャリスト。免役に対する機能性が非常に高いスーパー納豆菌<S-903納豆菌>の研究に携わる。
※この記事は、会員サイト「オレンジページサロンWEB」(サービス終了)の掲載記事を再編集したものです。
監修/赤田圭司 構成・文/大石久恵 写真提供/PIXTA
記事検索