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鶏胸肉×マヨネーズで、しっとりすぎる「マヨ鶏」誕生!

2016.03.31

家計にやさしく、しっとり柔らかな食感が人気の「鶏胸肉」。メインのおかずとして重宝する食材ですが、「堅い!」「パサッとしてる!」というお悩みが多い、意外と扱いの難しいやつです。 

ネットで"鶏胸肉 しっとり”で検索してみると……、粉をまぶす、余熱を使う、とにかく最初に叩きまくる! などなど、ありとあらゆる「しっとり手法」が出てくる、出てくる。

そんななか、①家にあるもので②短時間ででき③腕を問わない「しっとり技」がないものか、料理研究家の小田真規子先生にたずねてみました。

 

その結果・・・「マヨネーズで漬け込み10分!」という回答が! おぉ! マヨネーズなら自宅に常備してある。待ち時間10分なら、他の材料を切ったり、つけ合わせの準備をしてやり過ごせる!

 

編集I:「小田先生! なんでマヨネーズなんですか?」

小田先生:「マヨネーズの成分は、酢と油。その2つがしみ込むことで、胸肉の繊維が柔らかくなります」

編集I:「2種の成分! ダブルパンチが効くってことですね!」

小田先生:「また、油分で鶏胸肉の表面をコーティングすることができるので、うまみの流出も防げますよ」

編集I:「(ダブルパンチはウケなかったなぁ……)なるほど、なるほど! マヨ以外に材料はいらないんですか?」

小田先生:「あとは少しの塩を加えれば完璧です」

編集I:「ではさっそく、しっとりマヨ鶏(マヨネーズ×鶏胸肉から勝手に命名!)の作り方を教えてください!」

小田先生:「鶏胸肉は2枚(400g)を用意してください。まずはこぶしで1枚につき10回、分厚い部分を中心にたたきます」

編集I:「あ、たたくんですね。肉」

小田先生:「はい。たたいて肉の繊維をほぐし、マヨネーズをしみ込みやすくするんです。そしたらボールに入れ、マヨネーズ大さじ2、塩小さじ1/2を加えてください。そして、もみ込みます」

編集I:「どれぐらいもみ込むんですか?」

小田先生:「マヨネーズが全体になじんだらOK! あとは室温に10分置いてください」

ーーーーー10分後ーーーーー

編集I:「(見た目は特に変化なし?)で、できたんですかね?(汗)」

小田先生:「はい。完成です。マヨネーズは下味として活躍し、コクのある仕上がりになるので、焼いたり、揚げたりするメニューに向いていると思います」

編集I:「から揚げとかでしょうか(ワクワク♪)」

小田先生:「そうですね。から揚げにするとこんな感じです」

編集I:「うぉぉぉ! 断面、しっとりですね! 食べてみると……、見た目よりさらに柔らか~~~!!!! 肉が超しっとりだから、ころものカリッと感が際立ちますね。これはとまらないおいしさです! マヨ鶏、すごすぎます!」

 

まとめ

身近な調味料「マヨネーズ」。これ以上はもうないんじゃないかと思うぐらい、鶏胸肉をしっとり変化させてくれました。鶏胸肉でからあげやチキンカツ、パン粉焼きなんかを作る日には、「マヨネーズをもみ込む」ことをお忘れなく!

料理/小田真規子 撮影/鈴木泰介 文/編集部・稲垣

(『オレンジページ』2016年4月17日号より)

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