2014.09.11
女の人生にいずれはやってくる「更年期」。怒りっぽくなったり、落ち込みやすくなったり、何年間も心と体の不調に悩まされるらしい……。でも、なかには不調を感じない人もいるんだそうです。
閉経を迎える年齢は、平均して50~51歳。この閉経を間にはさんだ前後10年間が、「更年期」です。この間、女性ホルモンの減少によって、心身にさまざまな不調があらわれる人がいます。この不調が訪れる年齢や症状のあらわれ方、強さには個人差が大きいことが特徴なんだとか。では、その個人差とはどんな体質によるものなのか、ちょっと気になりませんか?
その鍵を握るといわれる物質が「エクオール」。初めて耳にする言葉ですね。これは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た働きをする物質で、大豆イソフラボンから体内の腸内細菌によって作られるものなんだとか。
これまで、大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするとして、もてはやされてきたわけですが、じつは、それがこのエクオールのおかげだった、ということが最近わかったそうです。
(資料:福岡県栄養士会)
さらにもっと重大な事実、このエクオールを体内で作れる人は、日本人では2人に1人しかいないのだとか! 豆腐や納豆、豆乳などをせっせと食べても、エクオールが作れず、イソフラボンの恩恵を充分に得られてない場合があるのです。
「えっ、じゃあ私はどっち!?」と気になりますね。それは、腸内環境によるんだそうです。腸内環境は日々の食生活で変化するものなので、〈今の〉自分がエクオールを作れる腸内環境かどうかは「ソイチェック」という尿検査キットでわかるそう。郵送で簡単に検査できるので、気になる人は試してみても。
腸内環境を整えることが、更年期にも関係してくるとは思いもよらなかったかたが多いのではないでしょうか?
他にもさまざまなセルフケアがありますし、ホルモン補充療法や漢方薬などで症状を改善することもできます。何よりもまずは、これから体の中で何が起こるのか、きちんと知ることが大切かもしれません。『セルフケアで更年期に差がつく! プレ更年期からの不調を治す本』(オレンジページ刊)では、更年期についてくわしくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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