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2021.12.19
◆冬のお風呂、ヒートショックにご用心!
健康によい入浴習慣も、冬は注意が必要です。というのも、暖かい部屋から冷えきった脱衣所に行って服を脱ぎ、熱い湯につかるとなると、大きな温度差により血圧が上下に急変し、体に大きな負担がかかるから。この温度差による体調の急変をヒートショックと呼びます。心筋梗塞や失神などのヒートショックの症状は夏場より冬に起きやすくなるので、寒さをがまんせず、浴室や脱衣所の室温を見直しましょう。
◆まずは脱衣所と浴室を暖めて、室温を上げよう
高橋龍太郎先生(多摩平の森の病院院長)に、ヒートショック予防のための5つの対策を伺いました。大事なのは、「服を脱いでから湯ぶねにつかるまでの間に、寒さを感じないようにする」ことだそう。
(1)入浴前に熱めのシャワーを浴槽に向かって2~3分出しておく
(2)湯温は 41 度以下に設定する
(3)食後1時間は入浴を控える
(4)脱衣所や浴室の窓などからの冷気をシャットアウトする
(5)浴室暖房があれば、必ず使い、入浴前に温めておく
また、食後は消化のため胃などに血液が集中し、血圧が下がっている状態。そのタイミングでヒートショックによる急激な血圧低下を起こすと、浴槽内で失神して溺れてしまうことも。対策として、「入浴まで1時間ほど空けるのがよい」と高橋先生。家族内での順番や、家事のタイミングをうまく調整して、入浴したいですね。
同居者がいらっしゃるなら、「これから入浴する」とひと声かけあうことにすれば、「いつもより長風呂だけど、大丈夫かな?」とお互いに気遣うことを習慣化できそうです。
冬はこれからが本番なので、脱衣所と浴室をしっかり暖めて、ハッピーな入浴を!
参考/小社刊「おとなの健康」vol.6~入浴中の突然死を招く! 冬のヒートショックを防ぐ~
文/くらしデザイン部
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