8月も中盤になり、こどもの夏休みも残すところあと少し。
夏休みの宿題のなかでも大物の
〈自由研究〉、なんとなく大変そうと後回しにしていませんか……?でも大丈夫、まだ間に合います!自由研究のネタは案外身近にあるもの。たとえば
〈おやつを手作りしてみる〉ことだって立派な研究です。
今回は
『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』(オレンジページ刊)から「
レンジで作るカスタードプリン」をご紹介します。
まずはプリンの材料と、必要な道具を用意しましょう。
●材料(容量300mlのマグカップ1個分)〈プリン液〉
溶き卵※ Mサイズ1個分
牛乳 80ml
砂糖 大さじ2と1/2
水 大さじ2
バニラエッセンス 3滴
メープルシロップ 適宜
※カラザという白いひも状のものを取り除き、卵白のかたまりがなるべく残らないよう、よく溶いておく。
●用意するもの・耐熱のマグカップ※
容量300ml以上、口径8~9×高さ8~10cm、厚手で縦長のずんどう形のもの。
・耐熱の保存容器※
マグカップを入れて350~450mlの湯をはると、水面がプリン液と同じくらいの高さになるもの。目安は13×13×高さ10cmくらい。
・フォーク、スプーン
・ラップ
※マグカップや保存容器の選び方によっては、中まで固まらず液体のまま残ったり、火が通りすぎて細かい泡ができたりする原因に。ぴったりの形とサイズのものを選んで。
【研究ポイント1/プリンは何でできているのかな?】黄色っぽくてプルプルとした食感のプリン。
おもな材料は卵、牛乳、砂糖だということがわかりましたね。
さてそれでは、さっそく作ってみましょう!
❶
マグカップに牛乳、砂糖、水、バニラエッセンスを入れ、ラップをせずに600Wの電子レンジで1分温める。牛乳と砂糖をフォークでよく混ぜながら、溶き卵を加えてさらに混ぜ、プリン液を作る。
★温めることで砂糖が溶けて、混ざりやすくなります。
❷
プリン液に浮いている泡や卵白のかたまりをスプーンですくって取り除く。マグカップを耐熱の保存容器の中央に入れ、プリン液と同じくらいの高さまで、ぬるま湯(約30℃)をはる。
★お湯をはっておくことでプリン液がゆっくりと温まり、火の通りすぎ防止に。なめらかな食感に仕上がります。
❸
②を電子レンジの中央に置き、600Wで3分加熱する。やけどに注意しながら、容器ごと取り出し、マグカップを取り出す。表面の一部が半熟状になって、かるくゆすると全体がいっしょにふるふると揺れればOK。余熱で固まるまで少しおく。表面が生っぽく、スプーンでプリン液を端から寄せながらマグカップを傾けると、プリン液が出てくるようであれば、加熱を追加する。保存容器に戻し、様子をみながら最長1分を目安に20秒ずつ追加で加熱して。
粗熱を取り、ラップをかけて冷蔵庫で冷やして完成! 表面にプリン液が残っていれば取り除き、メープルシロップをかけてめしあがれ♪
【研究ポイント2/プリンはどうして固まっているのかな?】プリン液は混ぜただけでは液体の状態。それが
電子レンジで加熱したことで固まりましたね。
ここで解説タイム。
卵の主な成分はたんぱく質です。
たんぱく質は熱を加えると堅くなる性質をもっているので、火を通したことで固まったというわけです。
身近な食べ物や料理を〈研究〉としてみてみると、新たな発見がいっぱいあるはず!作って楽しく、食べておいしい! 自由研究におすすめのプリン作り、挑戦してみて。
(『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』より)