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2020.06.09
家にいる時間が増えた今、親子で料理にチャレンジしてみませんか。
じつは「料理」=「科学」。食材の変化をこどもといっしょに観察しながら、「どうしてこうなったの?」と考えることで、こどもの思考力をのばすことができます。さらに、できた料理をおいしく食べることで、達成感も!
おすすめは、バター作り。
材料は生クリームだけですみ、火や包丁を使わないから、小さなお子さんでも作れるのが魅力です。しかも、できたてのバターはフレッシュ&ミルキーで、格別! 本当においしいんですよ。
ページをスクロールし、バターの作り方と変化と観察のポイントを読みながら、ぜひ親子で作ってみてください。
《材料と用意するもの》
●生クリーム 200ml
乳脂肪分が40%以上のもの。しっかりと冷蔵庫で冷やしておく
●口の広いふたつきのびん(500ml程度のもの)
●スプーン
●器
《作り方と観察ポイント》
【1】びんに生クリームを入れてふる
びんに生クリームを入れて、ふたを閉める。両手でしっかりびんをもってふる。生クリームをびんの内側にパシャパシャぶつけるようにふるのがコツ。
【2】ふりながら、変化をチェックする
少しふったら、トロトロになってきて……
さらにふったら、ふわふわに!(生クリームを泡立てた状態)
2~3分ずつを目安に、ふっては途中でふたをあけて変化を見て話し合ってみましょう。水分が出て、ぶつかり方や音が変わってきます。
また、お子さん一人でふり続けるのは大変なので、きょうだいや親子で交代しながらふりましょう。
10分ほどふりつづけると、かたまりと白い水分(バターミルク)に分かれます。水分をぬいてバターを器に取り出したら完成!
【3】どうしてそうなったか、考えてみる
どうして生クリームがバターに変わったのか、いっしょに考えてみます。正解は、生クリームに入っていた水分と乳脂肪が理由! ふることで乳脂肪の膜が破れて、乳脂肪同士がくっついた状態になったんです。
さらに、バターになる前と後で量が変わったか、重さもチェック。200ml(200g)の生クリームから、約100gのバターができるはず。
バターは冷蔵庫で保存し、1週間ほどで食べきりましょう。いっしょにできたバターミルクも捨てずに、パンケーキやシチューなどに使ってみて。ちなみに、ココアやチョコチップを混ぜても甘くておいしいですよ♪
おいしく楽しく、こどもが自然と科学に触れられるのが「料理」。ふだんから、食材の変化をいっしょに観察し、ちょっとした学びの時間にしてみては。
( 『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』より)
監修/原口るみ(ガリレオ工房) 料理・スタイリング/八木佳奈 撮影/sono(bean) 文/編集部・堀部
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