2019.08.01
最新号の特集担当が、おのれの舌をしびれさせたレシピをガチで推す! その偏愛っぷりと共にぜひお試しを。
ピーマンとひき肉と卵。庶民的でチープな食材を炒め合わせただけなんて、一見とてもダサいと思うだろう? ところがこれ、調理法が超アヴァンギャルドなわけ。何がって? ピーマンよ。ピーマンを片手でかるく握ったらさ、もう片方の手でおもむろにちぎっちゃうの。へたと種の部分なんて、親指を突っ込んで、こう一気にブリッと。そのあとは無心でちぎる。こうすれば包丁もまな板も使わず、5分そこそこで立派なおかずが作れちゃうのだ。
料理研究家の小林まさみさんに、「夏は暑くて包丁を握る気力もないんです」と相談したところ、「だったらピーマンを握って」と、ぶっ飛んだ返事がきた。ほっこりした家庭料理が人気の、おだやかでやさしい小林さんから、まさかこんな回答が得られるとは! 驚愕を隠しきれず編集部に持ち帰り、「これはさすがにないよね」と話したら、某O副編長は「私は玉ねぎをちぎる」、A編集長は「私は万能ねぎ」と、まさかのちぎる派に多数遭遇。ちょっとちょっと、みんなわんぱくすぎるって!(汗)。でもこれ、慣れると快感。今ではピーマンを見ると、親指を突っ込みたい衝動に駆られてしまう。
暑くて包丁が握れないなら外食するもよし、総菜を買ってくるもよし。「作らない」という選択だってあるわけだ。でもさ、おなかをすかせたいとしいあの人やこの人に、できれば愛情たっぷりの手料理を作ってやりたいじゃない? 頑張っている自分の体にも、栄養バランスのよい食事は必要だ。そんなとき、このチープで庶民的な食材が実力を発揮する。お財布にやさしいって、最高のスパイスなのよ。
▼材料(2人分)
ピーマン 大4個(約200g)
豚ひき肉 120g
溶き卵 3個分
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
砂糖 小さじ1/2
酒 小さじ1
しょうゆ 小さじ1と1/2
ごま油 大さじ1
▼作り方
(1)
ピーマンは手でへたと種を取り、一口大にちぎる。フライパンにごま油大さじ1/2を強火で熱し、ひき肉を入れて中火にし、ぽろぽろになるまで炒める。ピーマン、塩、こしょうを加え、しんなりするまで2分炒める。
(2)
ピーマンとひき肉を端に寄せ、あいたところにごま油大さじ1/2をひく。溶き卵を一度に入れ、木べらで大きく混ぜる。半熟状になったら一口大にほぐし、砂糖、酒、しょうゆを加え、全体をさっと炒め合わせる。
どうだろう。この夏は包丁を手放して、ちぎる派になってみない?
料理/小林まさみ 写真/澤木央子 文/編集部・井上
(『オレンジページ』8/17号より)
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