韓国料理の「ジョン」は、野菜に小麦粉や卵の生地をからめて焼いたシンプルな料理。野菜そのもののおいしさを楽しむのにぴったりです。
じつは、日本でおなじみの「チヂミ」という呼び方は、「ジョン」の方言のようなもの。本場韓国では「ジョン」という呼び名のほうが一般的なのだそう。
今回は、料理家・ワタナベマキさん直伝、
旬の菜の花だけで作るジョンをご紹介。カリッと焼けたころもと、菜の花ならではの食感が最高です!
『菜の花のジョン』のレシピ
材料(2人分)
菜の花……1束(約200g)
コチュジャン……適宜
白いりごま……少々
小麦粉
ごま油
塩
酢
しょうゆ
菜の花について

菜の花は、調理の前に水揚げするとシャキッとします。根元を5mmほど切り落として水に浸し、5~10分おきましょう。このひと手間で、料理の仕上がりが格段に違います。今回は長さ10cm程度の菜の花を使っています。
作り方
(1)菜の花は縦半分に切って(長いものは長さを半分に切る)ボールに入れる。小麦粉大さじ4を加えてまぶし、水大さじ4を加えて全体にからめるように混ぜる。
(2)フライパンにごま油大さじ2を中火で熱し、(1)を入れてなるべく重ならないように広げる。フライ返しでかるく押しつけるようにして、こんがりと焼き目がつくまで5分ほどしっかり焼く。
(3)上下を返し、同様にフライ返しで押しつけながらカリッとするまで3分ほど焼き、塩少々をふる。食べやすく切って器に盛る。酢、しょうゆ各適宜とコチュジャンを小さい器に入れ、白ごまをふって添える。
POINTころもが少ないので不安になりますが、しっかり押しつけて焼くとちゃんとまとまるのでご安心を。
菜の花のほろ苦さと、カリッと香ばしいころもたまらない一品。シンプルだからこそ、素材の味わいが際立ちます。
ぜひ、春の味覚をダイレクトにお楽しみください!