ごちそうやお酒の席が続くと、なんとなく胃の疲れを感じてしまいますよね。
とくに年末のイベントがひと段落し、寒さも増すこの時期は、おなかにやさしくてほっと温まる料理が食べたくなる人も多いはず。
そんなときは身近な食材で作れる、胃にやさしい
ゆる薬膳レシピを取り入れてみるのはいかがでしょう。
今回は、料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんに教わった
『かぶと鶏肉の塩煮』のレシピをご紹介。
鶏肉を香ばしく焼き、かぶにうまみをしみ込ませてほろほろに煮た一品です。
しょうが入りの煮汁で、体の中からじんわりと温まりますよ。
疲れた胃腸をいたわってくれる、やさしい味わいをぜひお試しください。
『かぶと鶏肉の塩煮』のレシピ
材料(2人分)
かぶ……2個(約250g)
鶏もも肉(大)……1枚(約300g)
しょうがのせん切り……1かけ分
〈煮汁〉
水……180ml
みりん……大さじ2
酒 大さじ1
塩……小さじ1/2
好みでゆずこしょう……適宜
塩
サラダ油
作り方
(1)材料の下ごしらえをする
かぶは茎を3cmほど残して葉を切り、茎の間をよく洗う。身は縦に4等分に切って皮をむく。葉は長さ4cmに切る。鶏肉は余分な脂肪を取り除き、8等分に切って両面に塩ふたつまみをふる。
(2)鶏肉を焼き、かぶを加える鍋にサラダ油大さじ1/2を強めの中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして入れる。5分ほど焼いてこんがりと焼き色がついたら返し、裏面も1~2分焼く。煮汁の材料を加え、煮立ったらかぶの身としょうがを加える。
(3)弱火で煮て、かぶの葉を加える再び煮立ったらふたをして弱火にし、途中で2~3回かぶの上下を返しながら弱火で20分ほど煮る。かぶの葉を加えて煮汁に浸し、弱めの中火で5分ほど煮る。器に盛り、好みでゆずこしょうを添える。
薬膳memo

かぶは消化そのものを促す
「消食」の食材。消化運搬の要である
「脾」を強くし
消化を助けるうえ、体を温めて
脾の働きをよくする効果もあり、一石二鳥です。同じく鶏肉も
体を温める働きがあり、
「気」を補うので
疲労感があるときにもおすすめ。
鶏の香ばしさとうまみたっぷりの煮汁がかぶにしみしみ! 疲れたな……胃がちょっと……というときには、薬膳の力でからだの中からじんわりと温まってみてくださいね♪
教えてくれたのは……齋藤菜々子さん

料理家・国際中医薬膳師。〈今日からできるおうち薬膳〉をモットーに、身近な食材を使ってふだんの食事に取り入れやすい薬膳レシピを提案。著書に『体はごはんでできている 心と体が元気になるふだんの料理』(池田書店)ほか。