「里いもに万能ねぎを合わせるだけでこんなにおいしくなるの⁉」
そんな衝撃から、SNSでも爆発的なヒットを重ねた、中華料理愛好家・酒徒さんの「葱油芋艿」。
「葱油」というのは、万能ねぎの香りを油にうつしたソースで具材を炒め合わせる、上海料理の定番の調理法です。
材料も工程もごくシンプルながら、とろりと香ばしい万能ねぎソースにからまる里いもが、塩だけの味つけでとんでもないおいしさに。
きっと毎年里いもの旬が待ちどおしくなる、絶品レシピをご紹介します。
『葱油芋艿(里いものねぎ油炒め)』のレシピ
材料(作りやすい分量)
里いも……10~12個(約600ɡ)
万能ねぎ……8~10本
炒め油(あれば菜種油)※……大さじ3
塩……ふたつまみ~好みで
※油は香りが強くないものを。ごま油はNG。
作り方
(1)材料の下ごしらえをする

里いもはよく洗い、鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、中火にかける。竹串がすーっと通るまで、沸騰してから20分ほどゆでる。里いもの水けをきり、粗熱が取れたら皮をむき、大きい場合は一口大に切る。万能ねぎは小口切りにする。
(2)万能ねぎを炒める

中華鍋(なければフライパン)に炒め油と万能ねぎを入れ、弱火にかける。万能ねぎが一部焦げはじめ、香りが出るまで、じっくりと炒める。
【ワンポイントアドバイス】万能ねぎの焦がしぐあいはお好みでねぎは食欲をそそるような鮮やかな緑色を残してもいいですが、しっかり焦がすと香ばしく仕上がります。どちらもおいしい♪
(3)里いもを炒める

里いもを加えて炒め合わせ、水大さじ1、塩を加える。強火にし、全体がとろりとするまで炒める。
【ワンポイントアドバイス】油と水でソースを作る油と水を乳化させ、ソースにするイメージで作りましょう。ねぎ油の香りや味を、里いも全体にからめる工程になります。
香ばしいねぎの風味が立つ油のこく深さ。
初めて出会う、無限里いものでき上がりです。
気がつけば大量の里いもがあっという間になくなっている……そんな奇跡のレシピ、ぜひお試しください。
教えてくれたのは……
酒徒さん
中華料理愛好家。初中国で本場の中華料理に魅入られてから、中国各地の食べ歩きがライフワークに。北京・広州・上海に10 年間駐在し、帰国後は本場で知った中華料理レシピをnote「おうちで中華」で発信している。初のレシピ本『手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華』(マガジンハウス)が11 刷8万部とヒット中。
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