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週3アットコスメストアに通うほど「現場派」。コスオタ俳優・酒井若菜さんインタビュー

2024.09.26

酒井若菜さんは、俳優として数々のドラマや映画で活躍するほか、「コスオタ女優」として自身の美容法や考え、おすすめ商品などをYoutubeやSNSなどで発信をしています。
44歳になっても透明感のある若菜さんの美肌に、世代を超えてあこがれる人が急増中!

そこでこのたび、オレンジページnetで新連載『酒井若菜の わたしの肌の「第二の人生」』をスタート。読者から届いた美容のお悩みに寄り添い、答えます。
連載を記念したインタビュー後編の今回は、美容情報の集め方、美容のマイルールなどを聞いてみました。

――日々の美容のなかで、若菜さんがもっともこだわっていること、大切にしていることは何ですか?

テンションですね。

――というのは?

スキンケアをするときも、イヤイヤするのと気持ちよくするのとでは全然効果が変わってくると思うんですよね。たとえば、ボトルの形がかわいくて使うたびに気持ちが上がる! とか、このブランドのものなら信頼できる!  とか。

私、ファッションだとブランドものにはあまり興味がないんですけど、デパコスとかを買うとやっぱりうれしくて。買えてうれしい! とか使うのが楽しみ!  と思いながら使うのと、今月は余裕がないからプチプラのものしか買えないや……と思って使うのとでは、成分のよしあしじゃなく、気持ちが違う。そういう意味でのテンションはすごく大事だと思っています。

連載・第1回も「テンション」がテーマ。文字で熱く語っていただいたので必見です!

――若菜さんのインスタグラム(@_sakai99)を拝見するといろいろなコスメアイテムがアップされています。心躍るコスメの情報をどうやって収集しているんですか?

私はアットコスメ(@cosme)が大好きで、週に2~3回、ショップに通ってます。

――そんなにも! しかもサイトを見るだけでなく、実際の店舗のほうに足を運んいでらっしゃるんですね。

はい。商品の並びから売れ筋のアイテムをチェックしたり、お客さんがどのあたりに集中してるかを見たりしてます(笑)。アットコスメのいいところは、これ試してみたいなと思ったら、すぐにいろんなブランドの商品が試せるところ。

しかも、私の場合はまたすぐに来るから、あせって買わなきゃってこともありません(笑)。また、美容部員さんが実際に使った感想を書いたポップが信頼できるので、そういうのをじっくり見て回るだけでも参考になります。とにかく現場に行って情報を集めるという感じなので、もちろんデパートの化粧品売り場にも行きますよ。

――メイクの情報はどのように集めていますか?

メイク情報もアットコスメです(笑)。あ、でも、先日イプサを訪問した際、肌診断をやっていただいたんですよ。私は昔から寒色系のコントロールカラーが似合わないんですよね……みたいな話をしたら、青み、赤み、黄みのバランスを見てくださって。

案の定、私の肌は青みが98%と圧倒的に強い結果で、肌色を整えるのであれば、3色のなかでいちばん少なかった黄色を足すといいですよってアドバイスをいただきました。自分では気づけなかったことなので、なるほど!  と思いました。

――最近はイエローベース、ブルーベースといった考え方も一般的になっていますが、じつは自分の肌の色っていまいちよくわかっていない気がします。

そうなんですよね。イプサの場合、私がやってもらったような細かいものじゃなくても、常に店舗でカウンセリングをしてくださるので、そういったものをうまく活用するのもいいと思います。自分の中でなんとなく悩んでいたことなんかは、プロに見てもらうと意外とすぐに解決できたりするのでおすすめです。

どちらかというとスキンケア派、と話しながらも、メイクにもこだわりがいっぱい!

――日ごろの美容でマイルールのようなものはありますか?

どんなときでもスキンケアだけは必ずするようにしています。ただ、睡眠不足は年齢とともに翌日の顔にすごく出ちゃいますね。化粧のりが悪かったり、目の下のくまや口もとのほうれい線が目立ったり、露骨に疲れが顔に出ます(苦笑)。それらはいくらスキンケアを念入りにやってもカバーできないので、メイクでごまかすって感じです(笑)。

――お仕事のない日のメイクはどうされてるんですか?

人と会わない日は基本的にノーメイクでいるように心がけています。それは肌のためというのももちろんですが、それよりも私が10代のときにとある先輩から言われた「お前は肌がきれいなんだから、すっぴんでいる日を作らなきゃダメだぞ」「すっぴんで人の前に出られるようにしておきなさい」という言葉が大きくて。

――その先輩はどういう意図でそうおっしゃってたんですか?

先輩が言うには、「毎日メイクをして、それが当たり前になっている人って、メイクを落とすと『すっぴんになりました』って顔になっちゃうんだよ」って。メイクした状態がゼロで、すっぴんがマイナスに見えちゃう。とくに女性はそう見えてしまう人が多いらしく、「おまえはすっぴんの状態をマイナスじゃなく、ゼロにしておけ。そのためには、すっぴんを人にさらしておくのがいいんだよ」と言っていたのがずっと心に残っていました。

なので、YouTubeでもなんでも、当然メイクしている姿がいちばん落ち着くけど、いつだってすっぴんもさらせます、いや、さらしていきますというのを心がけています。


さすがふだんから美容情報を発信されているだけあって、エピソードが尽きません!

――若菜さんはここ数年、美顔器やスチーマーをいっさいやめたそうですが、美容医療に対する興味はいかがですか?

あるんですけど、私は持病の関係でハイフ※が受けられないんです。でも、それで私の反逆精神に火がついて、ハイフとか何十万もする美顔器を使うのはスキンケアといっていいの!?   って(笑)。だからといって美容医療を否定するわけではなく、私自身もトーニングだけは月に1回受けています。肌への刺激が少ないし、安いので。
※「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字を取った略称が「HIFU(ハイフ)」。「高密度焦点式超音波」という、肌の奥深くに超音波を当て、たるみを取る美容施術。

でも、美容医療に頼るのはそれくらいで、あとは本当に日々のスキンケア、それからリンパを流すとか、眼球を動かすみたいな手を使わないで行う顔のストレッチとか。アナログかつお金をかけずにどこまでいけるのかを、みなさんに共有したいと思いながらYouTubeやSNSをやっています。


――さらに今回、オレンジページnetにて、さまざまな世代のかたのお悩み相談という形で連載がスタートします。お悩み相談というテーマを選ばれた理由は何ですか?

お悩み相談というテーマは、最初にオレンジページさんからいただいた企画書に、私のYouTubeのシートマスクの間違った使い方を紹介した回がおもしろかったですと感想が添えられてて。そう言っていただけたのがうれしかったのと、友達とか身近なところからのリアクションがよかったのもその動画だったんですね。



シートマスクの回を作ったのは、たまたま友達からシートマスクについての相談を受けたのがきっかけだったんですけど、彼女はシートマスクに〈化粧水タイプ〉と〈美容液タイプ〉の2種類があるのを知らなくて。その話をまた別の友達にしたら、やっぱり知らなくて。その事実に、私は私でびっくりして。でもそこで、これって私には当たり前のことだったけど、もしかしたら美容好きな人でもちょっと抜け落ちてる情報なのかもしれないと思ったんですね。きっと、そういうことはいろいろあって。

でも、それは自分だけでは気づけない。だから、お悩み相談という形をとることで、私は読者のかたが何に悩んでいるのかを知ることができるし、読者のかたはそれに対する私の個人的なおすすめ情報が得られるので、両者にとっていいことなんじゃないかなって。自分発想ではなかなか書けないような美容のことを掘り下げて書けたらいいなと思っています。




――最後に、連載を通して読者のみなさんに伝えたいメッセージを教えてください。

 私は常々美容の価値観を変えたいと思っているんですけど、今回の連載でも、シワとかシミを美しく刻んでいきましょうっていうのはお伝えしていきたいです。いつまでもつるつるでいるだけじゃ、人間としておもしろくないよねって。きれいに年輪を刻んでいくことが、本当の美じゃありませんか?  っていうのを、多くの人に提唱したいと本当に思っているので、その気持ちをみなさんと共有できたら。


――日本では若く見えることをよしとする風潮がありますもんね。

そういうのはどうしてもありますよね。実際、若く見えるって言われたらうれしいですし(笑)。でも、価値観が違ったら違う考え方があるわけで。もしかしたら、30年後は、シワやシミがないと魅力がないとされる風潮に変わってるかもしれない。そうなったら、全然年を重ねた感じがしないこの顔、やばいかも……と危機感を持つようになるかも。世間の価値観が変われば、当然、個人の価値観も変わっていくので。シワがカッコいい、シミがカッコいい。そういう価値観を提唱していきたいです。

――そんな若菜さんがあこがれる目上の女性ってどなたですか?

いちばん好きな女性像は向田邦子さんです。50代で亡くなられてしまいましたけど、肌もとっても美しいし、メイクもめちゃくちゃカッコいいし、ファッションも、ライフスタイルもそうで。それから、賢さ。人としての賢さがやっぱり顔に出ていて、すごくいいお顔だと思うので、ああいう人になりたいなってあこがれます。

――内面も顔に表れるものなんですね。

そう。なので、生きてきた過去がちゃんと見える顔になりたいですね。内面って20年後の表情に出ると思うから、素敵に年齢を重ねていけたらと思います。

〈PROFILE〉
酒井若菜(さかい・わかな)
俳優。1980年9月9日生まれ、栃木県出身。A型。グラビアアイドルとして活動後、俳優へ転身し、数々のドラマや映画に出演。小説、エッセー集を発表するなど文筆業でも活躍中。近作にNHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」など。
現在放送中のMBS「スメルズ ライク グリーン スピリット」に出演。また日本テレビ系新日曜ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(10月6日22時30分スタート)への出演も決定している。


Bonus cut!
衣装の背中側のあしらいも素敵なので撮影させてもらうことに。若菜さんの笑顔にも癒やされます♪

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