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「役者の道を優先し、まつエクをはずしました」酒井若菜さんの激動の美容遍歴【ロングインタビュー】

2024.09.24

酒井若菜さんは、俳優として数々のドラマや映画で活躍するほか、「コスオタ女優」として自身の美容法や考え、おすすめ商品などをYouTubeやSNSなどで発信しています。
44歳の現在も透明感のある若菜さんの美肌に、世代を超えてあこがれる人が急増中!

そこでこのたび、オレンジページnetで新連載『酒井若菜の わたしの肌の「第二の人生」』をスタート。読者から届いた美容のお悩みに寄り添い、答えます。
連載を記念したインタビュー前編の今回は、ドラマメイク、俳優と美容、40代で始めたこと。若菜さんのさまざまな美容遍歴をきいてみました。

――コスオタを自称するほど美容にこだわりのある若菜さん。コスメや美容に目覚めたのは、いつごろ、何がきっかけだったのでしょうか?

記憶にあるのは、子どものときに見た化粧品の広告です。はっきりとは覚えてないんですけど、髪をオールバックにした女性が、黒のパンツスーツを着てカラーっていう花を1輪持っていて。その人がボルドーの口紅をつけていて、そこで初めてボルドーという色があることを知ったんですよね。女の子女の子してない、カッコいい大人の女性像っていうものの原風景として、その広告が残っています。

それからもう一つ、私が小学校4年生くらいの頃にテレビで見た千秋さんも印象的でした。「ゴールド・ラッシュ!」というテレビのオーディション番組にデビュー前の千秋さんが参加されていて、そのときの千秋さんのメイクとファッションにくぎづけになったんです。
目もとは白か水色のアイシャドウで、頭には大きな布のようなものをふわっと巻いていて。すごく素敵で、番組を見ながら「受かってほしい!」「合格して〜!」と思っていた記憶があります。化粧品の広告にしても、千秋さんにしても、自分のスタイルを持っている女性にひかれる傾向があって、そこが始まりだと思います。


秋らしい落ち着いたワンピースがお似合いの若菜さん。
 
――小学校のころから女性の美に意識がいくとはさすがです! 実際にご自身でメイクをするようになったのはいつですか?

中学生になってから、なんとなくポイントメイクをしはじめました。高校に入ると、アムラー世代だったこともあって、安室奈美恵さんが広告しているものを使って、それこそブルーのアイシャドウだったり、ブラウンのリップで唇の輪郭を縁どったりしていましたね。

――若菜さんは10代のころにデビューされて、今に至るまでメイクはご自分でされているそうですね。映画やドラマなどではプロのヘアメイクさんがつくものと思っていたので、とても驚きました。どのような経緯で今のスタイルに落ち着いたのですか?

もともとエキストラをやっている期間が長くて。エキストラのときは当然メイクはしてもらえないんですけど、そこからちょっとずつセリフの量とか出番とかが増えていくなかで、どのタイミングでお願いすればいいのかわからなかったっていう(笑)。


自身のYoutubeチャンネル「酒井若芽チャンネル」で、定番ドラマメイクの流れをすっぴんから赤裸々に公開。36万以上再生される大人気動画に!

――タイミングを逃してしまった、と(笑)。

はい。それと、私はメイクをするのがすごく早いうえに、性格がせっかちなんですね。なので、(メイクのために)1時間半前に現場入りとなったら、じゃあ自分でやったほうが早いなって。ごくたまにメイクをしてもらうこともありますが、そのたびにプロのかたにメイクしていただけるなんて……って恐縮しちゃうので、自前メイクのほうが気楽でいいなとも思いますね(笑)。
 
――これまで演じてきた役のなかで、特にメイクが気に入っているものを挙げるとしたらどの作品になりますか?

先日たまたま自分の写真を検索していて、このメイクうまくいったなと思ったのが、『ホーム&アウェイ※』というドラマで演じた秋葉原りるという役。銀行員で、茶髪の巻き髪で、ノースリーブの黒いワンピースを着てた、イケイケ感と気の強さがかいま見える女の子を演じたときのメイクが、完璧じゃん! って思いました(笑)。自分で自分をほめてあげたいなって(笑)。そういうメイクができたときは、自分でやっててよかったと思いますね。

※2002年にフジテレビ系列月9枠で放映されたドラマ。主人公のかえで(中山美穂)に降りかかった、結婚までの1カ月に起こる数々のトラブルと、人を助けながら成長していく様子を描いたドラマ。酒井さん演じる秋葉原りるは、かえでの友人。


インタビューした日も自前メイクで登場いただきました。

――公私ともに自分の肌と向き合ってこられると、年齢に伴う肌の変化にも敏感になると思います。各年代で美容とのかかわり方も変わってきましたか?

かなり変わったと思います。10代から20代前半は好き放題で(笑)。特に23歳ごろまではグラビアをやっていたので、とにかく海辺にしかいなかったんですよね。

――となると、日焼けが気になりますね。

日焼けもそうなんですけど、当時の日焼け止めって専用のジェルを使わないと落ちないくらい強力だったんですね。それに加えて、一日じゅう海辺にいるものだから、何度も塗りなおしたり、ベタついた肌のまま砂浜に寝ころんだり、海に入ったりするのがすごくストレスで。なので、役者の仕事にシフトしたときは、日焼け止めを塗らなくてすむ!  と思ってうれしかった(笑)。結果、20代半ばから30代は日焼け止めをいっさい塗らなかったんです。

――それはそれで日焼けが気になります(笑)。

私の運がよかったのが、気に入って使っていた化粧下地が、たまたまSPF50のものだったんですよ。偶然とはいえ、そのおかげで顔の日焼けは20年免れました(笑)。ただ、20代のころはメイクが楽しくなってきた時期でもあったので、今思えば、20代には必要ないようなちょっと高級なクリームとか、何をカバーするんだってくらいカバー力の高いファンデーションとかを使ってしっかりメイクをしていました。当時は美容が好きっていうのも積極的に言ってましたね。でも、それが30代に入ると変わってきて……。

――何があったのでしょうか。

私は20代のころからずっと「まつ毛エクステ」をマックスの量でつけてたんですけど、30代に入ってから違和感を持ちはじめて。でも、10年もまつエクを付けた状態でやってきて、自分でも気に入っていたから、どうしてもはずせなかったんですね。

それが30代半ばにさしかかって、演じる役がシングルマザーだったり、お金に困っていたりといった、どこか悲しみを抱えている人物が増えてきたときに、「この人はまつエクをしているのだろうか?」と考えるようになって。そこで、私は〈きれい〉でいたいのか、〈俳優〉でいたいのかを天秤にかけ、まつエクをはずすことにしたんです。そしたら、目が一気にごまみたいになっちゃったように感じて、自分でもすごいショックでした。

まつエクをつけたときもネットなどで「整形」って言われたんですけど、外したら今度は「老けた」とか「老化」とか、すごい言われて。もう一回(まつエクを)つければ……とも思ったのですが、ここで見た目にこだわって戻ったら、ここからの私の俳優人生がダメになるよって。何を言われてもいい、10年我慢すれば言われなくなると思って覚悟を決めました。ただ、そうやってまわりからいろいろ言われたこともあり、30代は美容が好き、スキンケアが好きとは言えなくなってしまいました。いちばん自信をなくしていたのが30代ですね。


外からの光を受け、透き通るような肌に編集・スタッフ一同くぎづけに……。

――プライベートでも美容から離れてしまったんですか?

そうですね。38歳くらいのときにあきらめちゃったというか。それまではなんだかんだ好きだったんですけど、38〜40歳にかけての2年間はミストローションをシュッと吹きかけただけで寝ちゃうみたいな。ちょうどアレルギーが出るようになってしまった時期でもあって、もういいやって、自暴自棄なスキンケアをしていました。

――今目の前にいる若菜さんはそんな時期があったとは思えないほど美肌ですが、40代に入ってからはまた美容にこだわるように?

はい。30代後半で出たアレルギーがひどくなったこともあり、40歳になったタイミングで美容皮膚科に行ったんです。そこで肌荒れの原因が食べ物にあることがわかり、その治療をしてもらったのをきっかけに、月に1回美容皮膚科に通うことと日焼け止めを塗ること、そして口紅を塗ることの3つを始めました

――外からのスキンケアだけでなく、お医者さんの手を借りたり、食事を見直したりといったケアも取り入れるようになったんですね。

そうですね。特に肌トラブルに関しては、原因がわかると対処ができるので。でも、食事を我慢しすぎると、今度はそれがストレスになって肌に出てしまいます。

私の場合、肌トラブルの原因の一つが小麦粉なんですけど、私ラーメンが大好きなんですよ。できれば週2、週3で食べたいけど、それだと肌に影響するから、最初は2カ月に1回、その次に月に1回、大丈夫そうだから2週間に1回……と、いろいろ試してみて、これくらいならいけそう!  というペースを見極めました。

――自分と相談しながらベストなスタイルを見つけていったんですね。

まさしくそんな感じでしたね。40代になってからは自分の体から出るサインをキャッチして、それにこたえていくようになりました。自分の肌に合う化粧水や乳液といったスキンケアアイテムを見つけるだけでなく、ホルモンバランスの乱れが肌トラブルにつながることもあるので、定期的に婦人科に通って漢方を処方してもらったり、もちろんふだんの食事から気をつかったり。40代の今は内側からのケアも大切にするようにしています

〈PROFILE〉
酒井若菜(さかい・わかな)
俳優。1980年9月9日生まれ、栃木県出身。A型。グラビアアイドルとして活動後、俳優へ転身し、数々のドラマや映画に出演。小説、エッセー集を発表するなど文筆業でも活躍中。近作にNHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」など。
現在放送中のMBS「スメルズ ライク グリーン スピリット」に出演。また日本テレビ系新日曜ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(10月6日22時30分スタート)への出演も決定している。


Bonus cut!
どのお写真も素敵すぎて載せないのがもったいない!  のでおまけカットを掲載しちゃいます。

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