おいしい旬のズッキーニをフル活用した「だけうま」弁当を栗原心平さんに教わりました。
心平さんいわく「初夏から夏にかけて旬を迎えるズッキーニ。見た目はきゅうりみたいだけど、じつはかぼちゃの仲間。最近は手ごろな値段で手に入るから、お財布にもやさしいのがうれしいよね。その成分の約95%が水分というだけあって、みずみずしいおいしさが魅力。生でも食べられるから、さっと火を通してズッキーニならではの食感を楽しむのがおすすめだよ」とのこと。
同じ野菜を使ったとは思えない、味わいの違う3品はどれも手軽にできるものばかりです!
●ズッキーニとツナのオムレツ弁当●
ズッキーニをたっぷり混ぜ込んだオムレツに、オーブントースターで焼いて仕上げるグラタン、シンプルなバターソテーを添えて。どれも洋風仕立てですが、こくとうまみがあるので、ご飯によく合う味わいのおかずです。
主菜『ズッキーニとツナのオムレツ』のレシピ
材料(1人分)
ズッキーニ……25g
ツナ缶詰(70g入り)……1/3缶
卵……1個
A
牛乳……小さじ1
塩……少々
粗びき黒こしょう……少々
バター
サラダ油
トマトケチャップ
作り方
(1)下ごしらえズッキーニは粗いみじん切りにする。ツナは缶汁をきる。ボールに卵を割りほぐし、ズッキーニ、ツナ、Aを加えてよく混ぜる。
(2)焼いて仕上げる小さめのフライパンにバター2g、サラダ油小さじ1/2を入れて中火にかける。バターが溶けたら(1)の卵液を流し入れ、縁が固まってきたら、菜箸で一気に全体を混ぜる。とろりと固まってきたらフライパンの手前に寄せ、フライパンの縁を使って形を整える。焼き色がついたら上下を返して焼き、完全に火を通す。取り出してさまし、ケチャップ適宜をかける。
【ここがポイント】ズッキーニは粗く刻むとかさが出て、火を通しても食感が残ります。ツナを加えることでうまみが増して、味に深みが出ます。
副菜『ズッキーニのミニグラタン』のレシピ
材料(1人分)
ズッキーニ……10g
スライスチーズ……1/4枚
牛乳……大さじ1
洋風スープの素(顆粒)……ひとつまみ
バター
小麦粉
塩
作り方
(1)下ごしらえズッキーニは幅5mmの半月切りにする。バター1gは室温にもどし、小麦粉小さじ1/3を混ぜ合わせる。
(2)焼いて仕上げる小さめの耐熱の器に(1)と牛乳を入れ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で30秒加熱する。取り出してよく混ぜ、スープの素と塩少々を加えて混ぜる。アルミカップに移し、チーズをちぎってのせ、オーブントースター(1000W)でチーズが溶けてかるく焼き色がつくまで5~6分焼く。
【ここがポイント】ズッキーニは薄めの半月切りにすることで、味がなじみやすくなります。スライスチーズは溶けやすいよう、ちぎって散らして。
副菜『ズッキーニのバターソテー』のレシピ
材料(1人分)
ズッキーニ……3cm(約30g)
バター
しょうゆ
作り方
(1)下ごしらえズッキーニは幅1cmの輪切りにする。
(2)焼いて仕上げる小さめのフライパンにバター2gを入れて中火にかけ、溶けたらズッキーニを加えて弱めの中火で焼く。焼き色がついたら上下を返し、しょうゆ小さじ1/2を回し入れ、手早く全体にからめる。
【ここがポイント】ズッキーニは厚めの輪切りにして食べごたえをキープ。仕上げにしょうゆを回しかければ香ばしさ満点のソテーのでき上がりです。
だけうま弁当を段取りよく仕上げるコツ!
まずはズッキーニをまとめて切ります。あとはグラタンをオーブントースターで焼いている間にオムレツを焼いて、フライパンをさっと拭き、ソテーを仕上げると時間にロスがありません。
お弁当のおかずとしてはもちろん、ちょっとしたおつまみにもおすすめの3品。旬のズッキーニでぜひ、作ってみてください!