安くて、おいしい旬の野菜ひとつをフル活用した「だけうま」弁当を栗原心平さんに教わります。今回は旬のスナップえんどうを使ったこちらのお弁当をご紹介。
●スナップえんどうの肉巻きしょうが焼き弁当みんな大好きなしょうが焼き味の肉巻きがメイン。シンプルなハムマヨサラダと香りのいいバターライスを組み合わせれば、味のバランスも抜群。大人にも子どもにも喜ばれる春らしいお弁当です。
旬の春野菜『スナップえんどう』は、心平さんいわく「切り方を変えるだけで食感やボリューム感が調整できるから、いろいろな料理にアレンジしやすい春野菜だね」とのこと。
さやが肉厚で、豆がふっくらとしているのが特徴で、火を通してもしっかりとした食べごたえが残るのと、お弁当の彩りにもってこいの鮮やかな緑色が魅力です。同じ野菜を使ったとは思えない、味わいの違う3品はどれも手軽にできるものばかり。野菜を上手に使いまわすコツ満載です。
1.主菜
『スナップえんどうの肉巻きしょうが焼き』のレシピ
スナップえんどうは切らずにそのまんま使って食べごたえをキープ。
しゃぶしゃぶ用肉を使うと巻きやすいだけでなく、火の通りも早い!
材料(1人分)
スナップえんどう(レンジ加熱したもの・下記参照)……4個
豚肩ロース肉(しゃぶしゃぶ用)……4枚
〈A〉
しょうがのすりおろし……1/2かけ分
しょうゆ……大さじ1/2
砂糖……小さじ1/3
みりん、酒……各小さじ1
塩 粗びき黒こしょう 片栗粉 ごま油
作り方
(1)下ごしらえ豚肉1枚を縦長に置き、スナップえんどう1個を手前にのせて、肉をくるくると巻きつける。残りも同様にして巻き、塩ひとつまみ、粗びき黒こしょう適宜をふって、片栗粉小さじ1をまぶす。Aを混ぜ合わせる。
(2)炒めるフライパンにごま油小さじ1を中火で熱し、(1)の肉巻きを入れて焼く。ジュージューと音がしてきたら、ふたをして弱めの中火で2分ほど焼く。上下を返し、ふたをしてさらに1分ほど焼く。肉の色が完全に変わったらAを加え、全体に味がからむまで炒め合わせる。
2.ご飯
『スナップえんどうのバターライス』のレシピ
スナップえんどうはにんじんとともに小さく切ってご飯に混ぜると、食感にメリハリがつくよ。
材料(1人分)
スナップえんどう(レンジ加熱したもの・下記参照)……3個
にんじん……10g
温かいご飯……茶碗1杯分(約150g)
洋風スープの素(顆粒)……小さじ1/4
バター 塩
作り方
(1)下ごしらえスナップえんどうは横に幅2~3mmに切る。にんじんは皮をむき、5mm角に切る。
(2)野菜とご飯を炒めるフライパンにバター3gを中火で熱し、にんじん、スナップえんどうを炒める。油が回ったらご飯を加え、炒め合わせる。ご飯に具がなじんだら、スープの素と塩小さじ1/4をふって炒め合わせる。
3.副菜
『スナップえんどうとハムのサラダ』のレシピ
スナップえんどうは半分に割ると、味がからみやすくなって◎。
味出しにハムを加えて。
材料(1人分)
スナップえんどう(レンジ加熱したもの・下記参照)……4個
ハム……1枚(約10g)
フレンチマスタード……小さじ1/3
マヨネーズ
作り方
(1)下ごしらえスナップえんどうは縦半分に割る。ハムは半分に切って重ね、幅1cmに切る。
(2)あえるボールにスナップえんどうとハムを入れ、フレンチマスタードとマヨネーズ小さじ1を加えてあえる。
■だけうま弁当memo
スナップえんどうはまとめてレンチンして、火を通しておくのがコツ。このひと手間で、焼いたり、炒めたりする時間が短縮できて、3品がスムーズに仕上がります。●レンチンするときは……スナップえんどう11個はへたと筋を取り、耐熱のボールに入れる。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で50秒加熱して、ペーパータオルで水けを拭く。