テレビを見ながらついつい寝落ちしてしまった……。
真っ暗な部屋で眠れないから、電気をつけっぱなしで寝ている。
そんな人はちょっと注意が必要かもしれません。
実は、明るい部屋で寝ると太りやすいという話があるんです。
詳しいお話を、医学博士の久保明先生に伺いました。
テレビを見ながら寝落ちしてするのは?
アメリカの国立衛生研究所が行った調査によると、
部屋の照明やテレビをつけたまま眠っていた女性 は、真っ暗な部屋(常夜灯、窓からの外光を含む)で眠った女性と比べて、
5年間で5kg以上体重が増加した割合が17%も高い ことがわかりました。
詳しい因果関係はまだわかっていないようですが、
夜間に人工的な光にさらされると、体内リズムに悪影響を与えるせい だと考えられています。
当たり前のことですが、
眠るときは暗くしたほうが睡眠の質も高まります し、「テレビを見ながら寝落ちするのは危険」と心得ておきましょう。
【出典】Yong-Moon MP, et al. Association of Exposure to Artificial Light at Night While Sleeping With Risk of Obesity in Women. JAMA Intern Med. 2019;179(8):l061-71. 何気なく繰り返している生活習慣。思わぬリスクが潜んでいることも……。
この機会に、生活習慣を見直してみてくださいね。
教えてくれたのは……
久保明先生 医学博士。日本臨床栄養協会理事長。人の老化度を科学的に測るエイジングドックを開発し、学会発表のほか、その結果に基づく運動・栄養・点滴療法などを実践。エイジング医学、スポーツ医学などの講演や企業のアドバイザーとしても活躍中。