元気に見える親も日々、年齢を重ねています。
ふつうに暮らす中で言葉や行動に今までと違う「あれ?」という違和感を覚えたり、物忘れが多くなったり、久しぶりに会った親の背中が小さくなった、年をとったなと漠然と感じることがあるかもしれません。
このような
小さな違和感に気づいたら、「介護」の準備の始め時。
「まだ介護は必要ない」と決めつけず、「小さな兆し」を見逃さない!
なるべく小さなうちに兆しを見つけることができたら、
心の準備もできますし、必要以上に慌てずに対処をすることも可能でしょう。
なお、介護の開始には2つのパターンがあります。認知症や体の衰えが少しずつ進み、ゆるやかに介護が必要になる場合と、ケガや脳卒中、心筋梗塞、がんなど重篤な疾患が見つかり、ある日突然「要介護」になる場合です。
もちろん、現状を把握し、ある程度時間をかけて備えていけるのが、介護する側にとってもスムーズ。
まずは、こちらのチェックリストで現状を確認してみましょう。
この
20項目のうち、10項目以上が当てはまる場合は介護リスクが高いということ。見守りの頻度を上げ、介護への準備を始めましょう。
また、脳卒中、脳梗塞などの脳血管系の疾患は、毎日の生活習慣が原因で起きることが多く、高血圧、脂質異常症、運動不足、肥満、飲酒などがリスク因子に。もし親が高血圧や脂質異常法などで医療機関にかかっていたり、すでに薬を飲んでいるようなら、かかっている病院や病名、担当医師名を教えてもらっておくと安心。
いつかはやってくる「親の介護」。
わからないことが多く、一度始まってしまうと「待ったなし」の状況に陥ることも。
親の異変を感じ始めたときに、介護への備えをスタートすることで、来るべき介護の日々を安心して迎えられるはず。まずは親の「今」を知ることから始めてみては?
(オレンジページ刊『
1000人の「そこが知りたい!」を集めました 仕事や育児と両立できる共倒れしない介護』より抜粋・一部改変)
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