揚げものは大好きですが、「天ぷら」を作るのは苦手意識があって過去に数回しか揚げたことがありません。なぜかというと、天ぷらは、「水は冷水でなきゃダメ」「卵水を作って小麦粉にそーっと加える」「混ぜすぎて小麦粉の粘りが出たらサクサクにならない……」など、ころも作りにコツが多く、面倒なイメージがあったから。これらは、ずいぶん昔の話で、思い込みだったかもしれませんが。でも、かろやかに天ぷらを揚げるツレヅレハナコさんを見て、自分でも揚げたくなりました。ころも作りのコツを伺うと、「日清 コツのいらない天ぷら粉」を使うことのみ! 「卵もいらない」し、「常温の水で」「よく混ぜてOK」だし、天ぷらのハードルがぐぐっと下がる~♪ということで最近、オレンジページオリジナルの「理想の揚げ鍋」こと「ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・口径13cm」で天ぷらを揚げまくってます。とくに野菜をたっぷりと。野菜は種類によって火の通りが違うので、ミニ揚げ鍋に一度に入る分量にすればOK。下ごしらえは野菜を切るだけなので本当に手軽です!そのまま食べてもおいしいし、天丼にしたり、麺類に添えてもいいですよね。半端に余った青じそも揚げちゃいます。薄い葉に天ぷら粉がきれいにつきますよ。ころもが残った最後に揚げるのがこちら。肉まんに見えますが別のもの。ふたを内側にして揚げ網をセットし、油をしっかりときって。こちらは、あんこ入りのおまんじゅうを揚げたものでしたー。「揚げまんじゅう」といえば素揚げタイプもありますが、私の好みはころもがたっぷりとついたもの。揚げたてあつあつが食べられるのはおうちならではの幸せですよー。おまんじゅうは皮が小麦粉で作られた温泉まんじゅう系がおすすめ。揚げることで皮のもっちり感が出てとてもおいしくなります。大福は餅が膨張してうまく揚げられませんのでご注意ください。最近、スーパーの食材を見ると、どうやって揚げようかなぁと考えるのが楽しくなっていて、おかずはもちろん、甘いおやつにも挑戦したい気分です♪次回も「ミニ揚げ鍋」ならではの揚げものの話をお届けしま~す(つづく)。
profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週に2~3度は家で揚げものをするほどの揚げものLOVERで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など。