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1番初めに綴っておきたいコペンハーゲンでの忘れられないベーカリー【Lille Bakery】

1番初めに綴っておきたい場所

どうしても1番初めにご紹介したい場所があります。
デンマーク、コペンハーゲンにあるLille Bakeryです。これは数年前、旅先で出会いました。

街の中心から少し離れた場所にある、倉庫を改築したようなベーカリー。
観光のついでに立ち寄るというより、「ここに行く」と決めて向かう場所です。
実際、私もバスに揺られながら訪れました。

正直、少しだけ不安もありました。
中心地から離れて、わざわざここまで来て、もし思ったほどではなかったらどうしよう、と。

ですが、その心配はドアを開けた瞬間に消えました。

高い天井に、広がる空間。
厨房と客席の境目はほとんどなく、中央には大きな木のテーブルが置かれています。
相席が前提の、シンプルなつくり。

それでも、不思議と心地よいのです。

アジアの方も、欧米の方も、それぞれ違う言葉で会話をしながら、
同じテーブルを囲んでパンを頬張っています。ばらばらのようで、どこか調和している。
その光景が、なんとも言えず愛おしく感じられました。

壁一面の大きな窓からは、やわらかな光。
木のテーブルと、整然と並ぶパンをやさしく照らしています。
淡い青色の床に、あたたかなオレンジの照明。
そこに、焼きたてのパンとコーヒーの香りが重なります。

「あ、幸せ。」

そう思わずにはいられない空間でした。

相席で大きなテーブルを囲む
光が差し込む大きな窓

迷う時間さえ心地いい

2階には屋根裏のような席があり、私たちはそこに腰を下ろしました。
注文をしに下へ降りると、高い棚にはサワードゥや焼き菓子がずらりと並んでいます。

どれにしようか、思わず悩んでしまいます。

「Hi」と店員の女性がやさしく声をかけてくれました。
それでも決めきれない私たちを、急かすことなく、にこやかに待ってくれます。

その距離感も、この場所の心地よさの一部のように感じられました。

見ているだけでワクワクする注文場所
屋根裏のような2階席

忘れられない一口

選んだのは、シナモンロールと、クリームがたっぷり詰まった丸いドーナツ。そしてコーヒーです。
トレーを持って席に戻り、並べた瞬間、自然と顔がほころびます。

友人と顔を見合わせて、同時に一口。

まずはドーナツ。
揚げているのに驚くほど軽く、クリームはたっぷりなのに甘さはやさしい。

そして、シナモンロール。
これは、はっきりとお伝えしたいです。
これまでで一番美味しいと感じたシナモンロールでした。
表面はざっくりとしているのに、中はふわふわでもちもち。
このバランスには、なかなか出会えません。

「幸せは、こういうところにあるのかもしれない」

思わず友人に、真剣な面持ちでそう呟いてしまったのを今も覚えています(⌒-⌒; )

ころんとした幸せのフォルム
人生で1番のシナモンロール!

また来たくなる理由

一見無機質なのに、どこかあたたかい。
飾りすぎないのに、洗練されている。

遠くても、また来たい。そう自然に思える場所でした。
今振り返ると、あの空間に惹かれた理由は、“静かな強さ”があったからだと思います。

主張しすぎないのに、確かな存在感。
誰かを排除せず、でもちゃんと世界観を持っている。

そして後から知ったのですが、
このベーカリーは「人が集まる場所をつくりたい」という想いから始まったそうです。

地元の農家や生産者と協働し、環境や土壌に配慮した素材だけを使うこと。
自然に寄り添いながら、丁寧にパンをつくること。
その姿勢が、あの空間の心地よさにつながっているのだと感じました。

近所の人も、旅人も、同じテーブルを囲む場所。
あのやわらかな一体感は、偶然ではなかったのだと思います。

私はきっと、こういう「背景まで美しい場所」に惹かれるのだと思います。

だから、あの日のシナモンロールの味と光は、今も心の奥に残っています。

これから行く人へ

コペンハーゲンの中心地からは少し離れていますが、バスで30分ほど。
この場所を目的に訪れて、ゆっくり時間を過ごすのがおすすめです。
パンそのものはもちろん、空間ごと味わいたい方には、きっと心に残る場所になると思います。

Lille Bakery
Refshalevej 213B, 1432 København, Denmark

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道玄萌(大阪) ドウゲンモエ

25歳食品メーカーOL

食べることと旅が好きな社会人。食品メーカーで働きながら、外食や旅先で出会う美味しさや心が動く瞬間を言葉にし、「旅」と「食」の魅力を発信します。

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