めじろ台「あじなお」|だしが主張しないのに心も体も満たされる野菜たっぷり和食
外食で野菜をたっぷり食べたい。
でも、本物のだしを味わえるお店はなかなか見つからない。
そんな悩みを解決してくれるのが、東京都八王子市めじろ台の「あじなお」です。
地元で評判のこのお店、汁物好きの私が訪れてみました。
めじろ台「あじなお」のだしは函館真昆布とかつお節・まぐろ節
「だしの和食」と自然野菜 無添加おまかせコース(4950円)の主役は、函館直送の真昆布と枕崎産一本釣りかつお節・まぐろ節から丁寧に抽出しただし。
まぐろ節はかつお節より優しい味わいで、だしが前に出すぎず素材の味を引き立てます。
野菜は自然栽培、調味料も国産原料・天然醸造のみというこだわりです。
最初に登場する前菜三種盛りは、あくを使った自家製こんにゃくとちりめん山椒、にしん昆布と黒豆、酢の物、人参葉とれんこんのごま和え、金柑の甘煮など。
手作りの丁寧さが伝わります。

続く冬野菜の沢煮碗は、宮重大根と野菜がたっぷり。
澄んだだしの色が美しく、一口飲むとほっとする優しさです。
お椀の中には煮た野菜のほかに上からかけた野菜もあり、とろっとした食感とシャキッとした食感の両方が楽しめます。

根菜の茶碗蒸しは本葛入りで、濃厚なプリンのような食感。
茶わん蒸しの本葛餡には、山梨県韮崎市のぶぅふぅうぅ農園の卵を産んだ親鳥のお肉からとったおだしがブレンドされていて、旨味とコクが最高峰です。

茶碗蒸し自体のだしと熱々の葛餡のだしが相乗効果を生み、混ぜながらいただくと新しいおいしさに出会えます。

「あじなお」の野菜たっぷりコースは薄味から濃い味へのグラデーション
驚いたのは、コース全体の味の設計です。
だしそのものの淡い味わいから始まり、一品ずつ少しずつ味が濃くなっていきます。
自家製の飛竜頭は、かぼちゃと蓮根入り。土鍋でじっくり焼いた焼き芋と百合根、ブロッコリーが添えられています。

天然ぶりと干し大根の煮物は、八王子の高倉大根を使用しているそう。
たくあん用の大根を漬けずに煮るという発想で、甘みが濃く、さっぱりした水菜との相性も抜群です。

最後のだし茶漬けは、黒米ご飯に埼玉県・香胡園の金胡麻、ぶぶあられと焼きのり。
コースの締めくくりに、またほっとする優しさが戻ってきます。
お肉がないのに、だしの力だけで心も体も満たされました。

デザートは、だいだいのシャーベット。
梅酒がほんのり香り、さっぱりと締めくくり。
静岡産オーガニックの紅茶も、優しい香りでした。

汁物のおいしさの秘密を探りたくて訪れた「あじなお」。
だしが主張しないからこそ、野菜の味が生きる。
外食で野菜不足を感じている方に、ぜひ足を運んでほしいお店です。
あじなお
[ 住所 ] 東京都八王子市めじろ台1-8-25 アゴラビルB1F
[ 営業時間 ] 11:00 – 21:30(お昼は予約制)
[ テイクアウト ] 9:00‐17:00
[ 定休日 ] 火・水曜日(不定休日あり)
[ 電話番号 ] 042-663-0262








