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【梅雨目前】エアコンの〈隠れカビ〉を撃退するなら、いま!

やってきました、じめじめ、むしむしの季節。梅雨到来。
「そろそろエアコンをつけようかな」と思っているあなた……、ちょっと待った!!
もしかしたら、エアコン内部にカビが繁殖しているかも!?
エアコンの〈隠れカビ〉撃退
エアコンは、結露やほこりによる〈隠れカビ〉発生率No.1の場所。
カビが発生したエアコンをそのまま運転していると、家中にカビの胞子を飛散させることになりかねません。

梅雨は、気温20~30℃、湿度60%超えと、カビ増殖の条件がそろう時期。撃退するなら今しかありません!

教えてくれたのは……
藤原千秋さん

住生活ジャーナリスト。大手住宅メーカー営業職を経て、「家のなか」のことをテーマにWEB、雑誌、新聞等で執筆を行う。著・監修書に『人生が整う 家事の習慣』(西東社)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(小社)など。

隠れカビとは

この記事では以下の状態を〈隠れカビ〉と呼んでいます。
●目に見えない、気づきにくいところで大量発生しているカビ。
●一見ただの汚れのようだが、放置するとカビに育ってしまうカビ予備軍。

作業するときの注意点

●事前に洗剤や掃除する設備品の取り扱い説明書をよく読みましょう。
●除菌用アルコールは油分を溶かす性質があるので、使う場所によっては変色の可能性も。初めて使う素材の場合は目立たないところで試してから使いましょう。
●汚れの状態や程度によっては完全に落とせない場合があります。

–{エアコン内部の〈隠れカビ〉撃退法}–

【撃退法その1】
フィルター掃除でカビの栄養を減らす

フィルターにたまったほこりはカビの栄養になってしまうので、ここをきれいに保つことが〈隠れカビ〉予防の大きなポイント。
撃退法その1(1)(1)電源を切ってフィルターを取り外す。
撃退法その1(2)(2)掃除機やハンディクリーナーでほこりを吸い取る。
撃退法その1(3)(3)洗面器に中性洗剤を5~20倍程度に薄めて洗剤液を作る。ブラシなどに洗剤液を含ませ、細かいほこりを洗い落とし、水ですすぐ。
撃退法その1(4)(4)完全に乾かしてから、除菌用アルコールスプレーを吹きつけてエアコンに戻す。
※2週間に1回

【撃退法その2】
フラップをアルコールで除菌掃除

撃退法その2除菌用アルコールを吹きつけたクロスで、ほこりをやさしく拭き取ります。力を入れすぎたり、無理に奥までやりすぎたりすると故障の原因になるので、取扱説明書で確認しながら行って。フィルターやフラップの掃除はほこりが舞うので、マスクをして作業しましょう。
※2週間に1回

カビてしまったら、専門業者でクリーニングを

カビの胞子は目に見えないもの。フラップ部分にカビがポツポツ見えるようなら、すでに内部にカビが発生している証拠です。内部のカビ取りは自分ではできないので、専門の業者に依頼しましょう。専門業者のエアコン内部クリーニング

紹介した撃退法のほかにも、近年の機種には運転後に自動で内部を乾かす「内部クリーン運転」機能搭載のものが多いので、それを活用するのも防カビに効果あり。
この機能がない機種の場合、2週間に1回程度、30℃の暖房運転を30分ほど行うのがおすすめです。外出時などをねらって、エアコン内部を乾かして。

運転時のカビ臭や、胞子を吸い込むことによるアレルギーも心配になる〈隠れカビ〉。いつもの掃除にカビ撃退法をプラスして、快適な梅雨&夏をお過ごしください!

『オレンジページ』2022年6月17日号より)

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監修/藤原千秋 撮影/佐山順丸 イラスト/さとう みゆき 文/狩野厚子 編集部・渥美