
家族や友達からイラっとする事を言われても、スルーできる裏ワザって?話題の天風哲学

家族や友人の言葉にイラっとしたら、走る電車の窓の外を流れる「景色」だと思おう!
相手にとっては何気ないひとことだったとしても、言われた本人にとっては とっても腹立たしかったり、ムカついたりすることがありますよね。

メジャーリーガーの大谷翔平選手も影響を受けたとされる、明治生まれの思想家・中村天風先生は、そんなとき
「列車がフルスピードで走っているときに、外の景色を気にしている暇もなく、スーッと行きすぎてしまうじゃないか。それと同じようにするんだ」 とアドバイスしています。
確かに電車に乗っているときは、外の景色は見えますが、すぐに通りすぎて見えなくなります。怒りや悲しみなどの感情を「外の景色」だと考えると、いっとき怒りや悲しみで心がいっぱいになったとしても、通りすぎてしまえば消えてなくなりますよね。
つまり、「怒りや悲しみは、走る電車の窓の外を流れる景色だと思って、心からすぐに追い出せばいいんだ」と説いています。
「夫から心ない言葉を言われた」「友だちがムカつくことを言った」と思ってしまったら、自分の心に怒りや悲しみをとどめるのではなく、電車に飛び乗る自分を想像して、イヤな感情が外の景色のように通りすぎてなくなるイメージを持ちましょう。
こうすれば、一瞬イラッとしても、すぐに晴れ晴れとした気持ちを取り戻せるはずです!

教えてくれたのは……堀田孝之さん
ブックライター。書籍編集者。中村天風財団「天風会」の元理事長・合田周平氏の書籍編集と執筆協力に携わり、天風哲学の神髄を学んだ。難解な天風哲学をやさしい文章でまとめた合田氏との共著『決定版 中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)が評判に。
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監修/堀田孝之 イラスト/須山菜津希 文/編集部・井上