
【玉ねぎが血糖値改善に効果あり】医師がすすめる、おいしくて簡単なレシピとは

じつは、血糖値の改善で注目されている〈玉ねぎ〉。
いろいろな料理に使えて、価格も通年手ごろな万能野菜は、健康にうれしい成分がたっぷり含まれていたんです。
今回は、玉ねぎの成分が血糖値の改善にどう役立つのかをわかりやすく解説。さらに、栄養を逃さない簡単レシピもご紹介します。
ケルセチン&イソアリインで血糖値を下げる

玉ねぎの黄色・薄い茶色の色素には、抗酸化成分のケルセチンが含まれています。ケルセチンはポリフェノールの一種で、血糖値をコントロールするインスリンの働きをよくする作用や、血液をサラサラにして血管を詰まりにくくする作用が期待できます。
また、玉ねぎの辛味成分のイソアリイン(硫化アリル)もすぐれた抗酸化成分で、血液中の糖代謝を活発にする効果が。これらの成分が血糖値の改善に役立ちます。
栄養を逃さない玉ねぎの食べ方
どちらの成分も、玉ねぎを長時間水にさらすと流出してしまうので要注意。辛みをやわらげるには、水にさらさずしばらく空気に触れさせるか、さらすときは手早くすますのがポイントです。
ケルセチンが多く含まれるのは黄色い外皮。 通常は捨てる部分ですが、 よく洗って煮出してお茶にすれば、 無駄なく摂取できます。また、使い残したら、薄切りにして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存しておきましょう。 冷凍しても栄養成分は変わらず、好きな量を好きなときに手軽に使えます。
ここからは、そんな玉ねぎをたっぷり食べられるお手軽レシピをご紹介!
『玉ねぎとゆで豚のごまだれあえ』のレシピ

材料(2人分)
玉ねぎ……1/2個
豚ロース薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)…… 150g
貝割れ菜……1/4パック
〈A〉
ポン酢しょうゆ……大さじ2
白すりごま……大さじ1
作り方
(1)玉ねぎは縦に薄切りにして20 分ほどおく。貝割れ菜は根元を切る。
(2)鍋に湯を沸かし、豚肉を広げて入れ、さっとゆでる。ざるに上げて水けをきる。
(3) ボールに〈A〉を入れて混ぜ、(1) 、(2)を加えてあえる。
『玉ねぎと納豆の塩昆布あえ』のレシピ

材料(2人分)
玉ねぎ……1個
塩……小さじ1/3
納豆……1パック(40g)
塩昆布……3g
作り方
(1)玉ねぎは薄切りにして塩を加えて手でもみ、水けをよく絞る。
(2)ボールに(1) 、納豆、塩昆布を入れてあえる。
玉ねぎは身近で使いやすい食材だから、血糖値ケアにも気軽に取り入れやすいのがうれしいところ。今より少しだけ栄養を意識して、日々の食事に取り入れてみてくださいね。
監修/牧野直子 文/池田なるみ