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梅雨で自律神経、乱れてない?これでスッキリ!自分でできる「簡単耳ツボマッサージ」

イライラ、肩こり、むくみなど、なんとなくすっきりしない……。そんな「梅雨だる」の季節にこそ試してみたいのが〈耳ツボマッサージ〉。

今回は、イヤーセラピストの田中ひろみさんに、今の時期にぴったりな基本の耳ツボマッサージを教わりました。

特別な道具は不要で、思い立ったときにすぐに始められるのがうれしいところ。家事や仕事の合間に取り入れて、まずは耳から、すっきり整えていきましょう。

耳ツボマッサージが「梅雨だる」に効果あり!

「“梅雨だる”は、気圧や気温、湿度の変化によって自律神経が乱れて起こる気象病の一種。対処するには、血行を促して自律神経のバランスを整えることが大切です」と田中さん。

耳まわりには、血流の流れをつかさどるツボや、自律神経に働きかけるツボが集まっているため、梅雨だる対策にもぴったりなのだそう。

〈耳ツボマッサージ〉基本の2ステップ

梅雨だるのおもな原因、自律神経の乱れを整える基本のマッサージ。血行促進とともに、さまざまな不調の解消に役立つので、梅雨以外の時期もぜひ継続を。

➀耳を温める

血行を促すツボ 「翳風(えいふう)」を温める

【やり方】

人さし指と中指で耳をはさみ、肌をさするように手を上下に小刻みに動かします。20回くらいを目安にして。

「翳風(えいふう)」は耳のつけ根の裏のくぼんだ場所にあります。ここを温めることで、全身の血行がよくなる効果が。また、耳のつけ根はリンパが集まる場所で、老廃物がたまりやすくなっています。これも翳風を温めることで老廃物が排出されやすくなり、目の疲れや顔のくすみの解消も期待できます

②耳をひっぱる

自律神経のツボ「神門(しんもん)」を押しながら5方向にひっぱる

【やり方】

人さし指を耳の裏に当て、親指で神門を押しながらひっぱります(他のツボは親指を耳の裏に当て、人さし指でツボを押しますが 、神門のみ逆に)。神門のすぐ横にある軟骨に親指をひっかけるようにすると、指がずれにくくなります。

耳の上側にある軟骨のくぼみにあるのが、自律神経を整えるツボ「神門」。ここを押しながら、上、斜め上、横、斜め下、下と5方向に5秒ずつひっぱると自律神経が整いやすくなります。背すじを伸ばして腕を上げ、手のひらを上に向けて耳をつまんで肩を後ろに引き、胸を開くようにしながらひっぱると、首や肩、肩甲骨もほぐれてすっきり。さまざまな悩みの解消につながる、重要なツボのひとつです。

耳ツボの基本の押し方

親指と人さし指で耳をはさむようにして押す

耳の裏に親指を添えて支えにしながら、人さし指の腹や側面で耳をはさむようにしてツボを押します。強く押しすぎると耳や体への刺激が強くなりすぎるので、「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいがベストです。

1カ所5秒、一日2~3回を目安に

梅雨どきの不調のほとんどが、気温や湿度の変化による自律神経の乱れが原因。朝1回、昼に1回程度、基本の耳ツボマッサージを。不調の改善のほかにも、メイクののりがよくなったり、夜はリラックス効果もあります。

まわりのツボもいっしょに押してOK

狭い面積にツボが集中しているため、押したいツボのまわりにあるツボも同時に押してしまうことがありますが、健康な臓器のツボは押しても影響がないので安心を。また、内臓のツボは耳の内側、肩周辺のツボは外側と、体の各部位と同じような場所に集まっているので、近いツボをまとめて押すことで効率よく改善できます。


シンプルな耳ツボマッサージで、梅雨の不調を軽やかに。
簡単なので、ぜひ新習慣として続けてみてくださいね。

教えてくれたのは……
田中 ひろみさん

イヤーセラピスト、「耳掃除専門 店カレイドスコープ」代表。耳ツボや頭まわりのマッサージと耳掃除を組み合わせ、現代社会で 起こりやすい自律神経の乱れによる不調のケアを行う。耳ツボや耳まわりのケアについても、メディアやSNSなどで積極的に発信している。

『オレンジページ』2025年6月17日号より)

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監修/田中ひろみ イラスト/早瀬あやき 原文/池田 泉 文/池田なるみ