和菓子作家 坂本紫穗の 
手作り こどもわがし

2024.10.21

かぼちゃと紫いものおだんご餅 【和菓子作家・坂本紫穗の〈手作りこどもわがし〉1】

ハロウィーンカラーがかわいい、ころころ丸めて作るおだんご


最近、粘土遊びに夢中の娘さん(2歳4カ月)。
粘土でせっせとおにぎりを作っては、「おにぎり屋さんごっこ」を楽しんでいます。 

「(娘が)おにぎりに夢中になっているこの隙に!」と、キッチンでこそこそ和菓子の試作をしていると大抵すぐに気付かれて、娘はキッチンへ駆け寄りジーっと私の手元を見つめます。


ひととおり眺め終えると、納得したようにおにぎり屋さんへ戻っていきました。
そして、再びおにぎり作り。丸めるように作ります。


できたおにぎりは、常連のお客さまにふるまいます。


日々おにぎりの自主練をしている娘が、自分のおやつを丸めてみたら楽しいかな?と思い、おいも(紫いも)とかぼちゃを使って、

『かぼちゃと紫いものおだんご餅』を作ってみました。
少ない材料で簡単。野菜もとれる、ほんのり甘いモチモチ。
10月なのでハロウィーンカラーにしました。

「かぼちゃのおだんご餅」のレシピ

材料(3~5個分)

かぼちゃ(種とわたを取り、皮をむいたもの) 100g
砂糖 15〜20g
切り餅 5g

作り方

1 かぼちゃをレンジ加熱する

かぼちゃを一口サイズに切って耐熱のボールに入れる。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で4分ほど加熱する。堅いところがあれば、つぶせる堅さになるまで30秒~1分ずつ追加熱する。切り餅は1㎝角に切る。
 

2 かぼちゃをつぶす

柔らかくなったかぼちゃをスプーンなどでつぶす。熱いうちに砂糖を加え、なめらかになるように混ぜ合わせる。

3 餅を加えて加熱する

小さく切った切り餅をかぼちゃのボールに加えてラップをし、再び電子レンジで1分ほど、餅が柔らかくなるまで加熱する。

4  よく混ぜる

熱いうちに、餅をすり潰すようにしてカボチャと混ぜ合わせる

5 冷やして丸める

「紫いものおだんご餅」のレシピ

材料(3~5個分)

・紫いも(皮をむいたもの) 100g   
・砂糖 15~20g
・切り餅 5g

作り方

上記「かぼちゃのおだんご餅」と同様に作る。ただし、作り方で紫いもを一口サイズに切り、5分ほど水にさらす。水をかるくきって耐熱のボールに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で7分ほど加熱する。堅いところがあれば、つぶせる堅さになるまで30秒~1分ずつ追加熱する。

※紫いもが堅い場合は、蒸したりゆでたりして加熱するのがおすすめ。

作り方は「かぼちゃのおだんごもち」と同様

紫いもの代わりに普通のさつまいもで作るのもいいですね。


仕上げの作業は娘もいっしょに。日ごろのおにぎり自主練の成果が試されます(笑)。
丸めてもよし、三角形も四角形もよし、平たくのばしてもよし。
今回はラップを使って丸めました。
でき上がり! 仕上がりのきれいさよりも、こどもの「自分で作ったー!」という達成感を大事にしたいお菓子です。

素朴な秋のモチモチ。
温めた牛乳や豆乳といっしょに食べるのもオススメです。



坂本紫穗(さかもと しほ)

和菓子作家。「紫をん」の名でオーダーメイドの和菓子を作品として制作・監修。日本国内および海外で和菓子教室やワークショップ・展示・レシピの開発を行う。素材や色、表現方法にこだわった作品が人気。

紫をんweb  https://shiwon.jp
紫をんInstagram https://www.instagram.com/shiwon.wagashi/


バナー撮影/有賀 傑 料理・撮影・文/坂本紫穗 

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