和菓子作家 坂本紫穗の 
手作り こどもわがし

2025.03.11

お花見だんご【和菓子作家・坂本紫穗の〈手作りこどもわがし〉6】

電子レンジで作る、モチモチの三色お花見だんご♪


2月は何度も風邪をひいた娘ですが、それを乗り越えてパワーアップしたようで、ますます元気に走り回っています。
先日、甥っこ姪っこたちといっしょに私の地元である栃木県にいちご狩りに行きました。


初めてのいちご狩りに大興奮の娘。
「おおきなイチゴたべてみる! つぎは、ちいさなイチゴたべてみる!」
と、気になるいちごを味わい尽くしました♪ 
帰りの車の中で、
「つぎいつ、いちごがりいく?」
と言うほど、楽しかったようです。この時期の恒例行事になりそうです。

さてさて今日も、そんな食いしんぼう娘といっしょにおやつ作りをしたいと思います。
今月はこれからの季節にぴったりの『お花見だんご』。
ピンク色はいちご、緑色はほうれん草を使いました。

今回も電子レンジを使ったシンプル&簡単レシピです。
春のお花見シーズンにぜひお楽しみください。

「お花見だんご」のレシピ


【白いおだんご生地】

材料(6〜8個分)

白玉粉……10g
上新粉…… 30g
上白糖……25g
水……60g

作り方

1 白玉粉を水で溶かす

耐熱のボールに白玉粉を入れ、分量の水を少しずつ加えて白玉粉をつぶすように混ぜ合わせる。
一度に水を入れると白玉粉が溶けにくいので、水は少しずつ加えるのがポイント。


2 上新粉と上白糖を入れる

白玉粉を溶かしたボールに上新粉と上白糖を入れて混ぜ合わせる。
だまのないなめらかな状態になるよう、ていねいに混ぜ合わせる。

3 電子レンジで加熱する

ボールにラップをふんわりかけて、電子レンジ(600W)で1分加熱し、生地が均一な状態になるように混ぜる。
この後は「電子レンジ(600W)に30秒かけて、混ぜる」を4回繰り返す。

真っ白のおだんご生地ができ上がります。
電子レンジの種類や耐熱のボールの材質・大きさによって熱の入りぐあいに差が出るので、加熱後の生地が堅い場合は最後に少量の水を加えて調整してください。ゴムべらにくっつく場合も、へらを水でぬらすと生地の離れがよくなります。


4 粗熱を取る

おだんご生地の表面にピタッとラップをして乾燥を防ぎながら粗熱を取る。

粗熱を取っている間にピンクと緑のおだんごを作りましょう。

【ピンクのおだんご生地】

材料(5〜7個分)

いちご(へたを取る)……40g
白玉粉……10g
上新粉……30g
上白糖…… 25g
水……20g

作り方

1 いちごを小さく切る

すり鉢でつぶす場合は、いちごを小さく切っておくとすりやすいです。

2 いちごをすりつぶす

できるだけなめらかなピューレをめざしてすりつぶす。
多少のつぶつぶ感が残っていても大丈夫です。
離乳食用のすり鉢やブレンダーなどを使うのもいいと思います。

3 白玉粉を水で溶かし、いちごを加える

耐熱のボールに白玉粉を入れ、分量の水を少しずつ加えて白玉粉をつぶすように混ぜ合わせる。
白玉粉を溶かしたボールに、すりつぶしたいちごを加えて混ぜ合わせる。

4 上新粉と上白糖を入れる

3のボールに上新粉と上白糖を入れて混ぜ合わせる。

5 電子レンジで加熱する

「白いおだんご」と同様に電子レンジで加熱し、混ぜ、粗熱を取る。

かわいらしいピンク色のおだんご生地ができ上がります。

【緑のおだんご生地】

材料(5〜7個分)


ほうれん草(葉の部分)……5g
白玉粉…… 10g
上新粉……30g
上白糖……25g
水…… 55g

作り方

1 ほうれん草を加熱する

ほうれん草(葉の部分)を水でさっと洗い、濡れた状態でふんわりとラップで包む。
電子レンジ(600W)に30秒かけ、水にさらす。

2 ほうれん草をすり潰す

ほうれん草の水けをしぼってすり鉢に移し、ペースト状にすりつぶす。

3 白玉粉を水で溶かし、ほうれん草を加える

耐熱のボールに白玉粉を入れ、分量の水を少しずつ加えて白玉粉をつぶすように混ぜ合わせる。
白玉粉を溶かしたボールに、すりつぶしたほうれん草を加えて混ぜ合わせる。

4 上新粉と上白糖を入れる

3のボールに上新粉と上白糖を入れて混ぜ合わせる。


5 電子レンジで加熱する

「白いおだんご」と同様に電子レンジで加熱し、混ぜ、粗熱を取る。

さわやかな緑色のおだんご生地ができ上がります。

いっしょに仕上げよう♪


ここからはお楽しみのおだんごコロコロタイム♪
3色の生地を、こどもといっしょに丸めていきましょう。

ハンドソープでしっかり手を洗ったら、手に水をつけます。
娘は大好きなピンク色から。

粘土とは違う感触に夢中です♪

コロコロと、楽しく丸めましょう。
生地が手についてきたら、手水をつけてくださいね。

集中して3色を丸めました。

でき上がり!
そして、できたてを……
パクッ!

自分で作るおだんごは格別ですね。
食べ終わると「またおだんご作りたい〜♪」と、こちらもリクエストをもらいました。

お子さまの年齢に合わせて、おだんごを小さく切って安全におめしあがりくださいね。
お花見の季節にお楽しみいただけたらうれしいです。



坂本紫穗(さかもと しほ)

和菓子作家。「紫をん」の名でオーダーメイドの和菓子を作品として制作・監修。日本国内および海外で和菓子教室やワークショップ・展示・レシピの開発を行う。素材や色、表現方法にこだわった作品が人気。

紫をんweb  https://shiwon.jp
紫をんInstagram https://www.instagram.com/shiwon.wagashi/


バナー撮影/有賀 傑 料理・撮影・文/坂本紫穗 

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