2022.11.11

こどもが本に夢中になる! 安藤忠雄さんがつくった「こども本の森 中之島」に行ってきた

いざ! こども本の森へ

本好きの子に育ってほしい!

はじめまして。5歳の息子、2歳の娘を育てる母・キヨコと申します。皆さんのお子さんは週にどれくらい本を読んでいますか? 

本好きな子に育ってほしいと思いつつも、仕事にかまけ、つい動画を見せがちな私。これではイカン……と思っていたところ、大阪になにやら素敵な図書施設があると聞き、息子と娘、パパ、私の4人で行ってきました。

「こども本の森 中之島」の画像一覧を見る
 
流線形を描く、のびのびとしたデザインの建物

建物は堂島川に沿って流線形を描く、のびのびとしたデザイン。


入口の書体もおしゃれ
施設名の字体までおしゃれ! 期待が高まります。

「こども本の森 中之島」は、建築家・安藤忠雄さんが「子どもたちと〈自分だけの一冊〉との大切な出会いの場となるように」と提案・設計した文化施設。
大阪市の中心部を流れる堂島川と土佐堀川とにはさまれた、中之島公園内にあります。
現在は事前予約&各回完全入れ替え制。私は11:30~13:00の回を予約しました。

「お勉強させられる…!?」  息子の警戒モードをほぐした「青リンゴ」

あおりんごまず、エントランスでお出迎えしてくれたのは、「永遠の青春」と名づけられた青リンゴのオブジェ。アメリカの詩人サムエル・ウルマンの詩「青春」にこめられた「若さとは、年齢でなく心の持ちようだ」というメッセージに共感した安藤さんがデザインしたもの。

こどもたちは「『はらぺこあおむし』のリンゴ!」と、さっそく大はしゃぎ。じつは息子は「本読むなんていやだー!」と抵抗していたのですが、このオブジェがすっかり気に入り、心がほぐれたもよう。すぐそばには川が流れ、なんとも気持ちのいい空間です。

〈自分だけの一冊〉に出会える工夫がいっぱい!

「こども本の森 中之島」は吹き抜けのある3階建て。入り口は2階にあり、入るとまず壁一面の本棚に圧倒されます。
字が読めない子も表紙絵から本を選べる
表紙が見えるように飾られていて、まだ文字が読めない子も、表紙絵から本を選べます。「あ、よるくま! うちにもあるよね」「かぶとむしの本がある~!」と早速食いつく子どもたち。
高いところにある本も、一番下の棚に同じ本が並び、手に取れるようになっています。

螺旋階段や橋などが入り組み、秘密基地のようでワクワク
らせん階段や橋、大階段などが入り組み、秘密基地のようでワクワク♪

ここではさまざまなジャンルの本を「自然とあそぼう」「きれいなもの」「未来はどうなる?」など12のテーマに分けて並べてあります。

大きな棚!
まずは階段を下り、1階へ。「ものがたりと言葉」の棚で息子が手にとったのは、『怪談レストランナビ 魔』(童心社)。おばけや妖怪にハマっている息子ですが、文字が多くて小学生向き。まだちょっとむずかしいんじゃないかな~、と思いきや、パパに読んでもらい熱心に見入っていました。

じつはここにある本は、あえて対象年齢を区切らずに並べているそう。大人の先入観でこどもの本との出会いを制限してしまっていたのかも、と反省しました。おうちでも、大人と子どもの本を分けずに並べるなど、取り入れられそうですね。

一方、娘は見覚えのあるドアを見つけたもよう。開けてみると中には……。
何やら見覚えのあるドア……何がある?
布張りの『ドラえもん』特装版が! 出しては並べ、楽しんでいました。
特別ないす
この椅子は「こども本の森」のオリジナル。読書に集中できるように作られているそう。
 


次のページ: さらに本の森の奥へ……

撮影・文/キヨコ

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